ZOIDS VS.(ゾイドバーサス)シリーズは、トミー(現タカラトミー)より発売された人気玩具シリーズゾイドを操り戦う3D対戦アクションゲームでニンテンドーゲームキューブ用ゲームソフトシリーズ。
シリーズ[]
ゾイドVS.[]
2002年9月06日発売。
シリーズ1作目
トミー(現タカラトミー)が依頼した下請けソフトメーカー(翔泳社)の力不足の為か、同時期の他社のゲームソフトと比較するとやや表現力に見劣りする部分も見られる。
当時、玩具で発売されたばかりのゴジュラスギガがゲーム内にも登場した。サイバードライブゾイドも隠し機体としてこのゲームに登場している。
ゾイドVS.II[]
2003年9月04日発売。
シリーズ2作目
ゾイド数の増加、前作で問題のあった各システムの修正・改良が加えられており、シリーズ内でも非常に完成度の高い作品。
BLOXシリーズも一部登場しており、前作では使用できなかった巨大ゾイドが対戦モードのみ使用可能となった。
また、前作のデータが入ったメモリーカードを使用することによってシールドライガーDCS-Jがショップに追加され、パスワードを入力することでライガーゼロフェニックス・エナジーライガーが使用可能となる。
ゾイドVS.III[]
2004年9月30日発売。
シリーズ3作目
飛行型ゾイドが使用可能になり、一部のゾイドがフライトユニットと呼ばれるもので一定時間の飛行が可能となった。
アクションには「スライドターン」と呼ばれる新システムが追加され、反転時の射撃攻撃が非常に行いやすくなっている。
4人対戦モードが追加されているが、使用可能ゾイドが絞られている点や、処理落ちに陥りやすい点は改善の余地があるだろう。
ストーリーモードは、前作までの共和国VS帝国では無く、ブルーシティーが舞台の「古代虎伝説」を再現したものとなっており、ゾイドフューザーズとのコラボレーションも多々見られる。
主な登場ゾイド[]
ライガーゼロ[]
アニメやコミックなどで主役機体として扱われる事の多いライオン型ゾイド。
VS.シリーズでは軽快な動きが可能となっており、なおかつ格闘攻撃も入りやすい。TYPE0で背部にデュアルスナイパーライフルなどを装備して射撃すると、その荒々しい動きの影響で射線が非常にぶれる。
CASやB-CASは表現されておらず、個体ばらばらで販売されている。
Iではゼロイクスまで、IIではゼロフェニックスが、IIIではゼロファルコンがラインナップに加えられた。
ゴジュラスギガ[]
ネオゼネバス打倒を目的に開発されたギガノトサウルス型ゾイド。
非常に優れた耐久性と機動性を持っており、ロングレンジキャノンなどの強力な武装を装備する事も可能。IIからはBLOXが本格的に導入された為、ロングレンジキャノンからバスターイーグルに装備されているロングレンジバスターキャノンを装備可能としている。また、旧ゴジュラスよりも一回り小さい。 ゾイド核砲はEX攻撃扱いとなっており、設定とは異なり2回以上の使用も可能。
バーサークフューラー[]
ライガーゼロのライバル機として扱われる事の多いティラノサウルス型ゾイド。
VS.IIIでは、バーサークフューラーがIやIIよりも圧倒的な攻撃力を誇る。その理由はメインウェポンの185mmビームキャノンが敵に合わせて角度変更できるために空中ゾイドを容易に撃ち落とせるのと、格闘攻撃であるバスタークローの異常なまでの攻撃力である。更に格闘の発生が早いため、避けるのは至難の技と言える。
ウルトラザウルス[]
VS.シリーズを通して非常に強力な恐竜型ゾイド。
初心者でも、気軽に上級者と互角に戦える。また、4連装リニアキャノンは直撃を受けるとバーサークフューラー以上にダメージを受け、ほぼ間違いなく勝負が決してしまうこのゾイドを真正面から倒せるのは大型ゾイドであるサラマンダーか、メガザウラー程度であろう。 だが熟練したユーザーの中ではライガーゼロフェニックスやアイアンコングPKなどを使って長距離攻撃で攻める戦闘スタイルもある。
メガザウラー[]
恐竜型のデスザウラーがベースのオリジナルゾイド。 ゾイドVS.IIや三匹の虎伝説等(虎伝説のメガザウラーはアイアンコングなどが搭載するブースターを装備しているが、ゲーム中では未装備)にて登場している。 デスザウラーとの違いは、機体色が白(ゲーム中では灰色に近い)で、16連装ミサイルポッドがなく、代わりに大口径荷電粒子砲(名称は不明)を延々と吐き続ける事ができるウェポンを装備している点が挙げられる。 ゲーム内での戦闘力は驚異的で、対戦モードではウルトラザウルス以上に強力な力を持つ。
サラマンダー[]
共和国軍最強の翼竜型ゾイド。
対戦でのみ使用可能であり、バリエーションとしてサラマンダーボンヴァーンがある。ゲーム中の性能は高い。IIIにて新調された部分は火炎放射器。この武装は無限に使用が可能であり、さらにVS.IIにあった硬直が無く、移動中に5~6秒間放射し続けている。また、このゾイドは飛行タイプであるため、地上用のゾイドで勝利するには相当の技量が必要である。
評価[]
使用可能機体数・登場キャラクター数の多彩さに定評がある本シリーズだが、
- 新型機ほど高性能など、全体的にステータスバランスが大雑把。そのため、いくらバリエーション機があっても一番高価な機体を買えばそれで済んでしまう。
- 武器の弾数が非常に多く、武器を使用するだけで勝利できてしまい、機械的なバトルになりがち。
- 必殺技の発動タイミングが取りにくく、威力も低いため使い勝手が悪い。
- サブパーツを装備しなければ、運動性能が非常に低く扱いにくい。
- Eシールド・ブースターなどのオプションパーツを本来装備していない機体にも装備可能となっており、それぞれの機体の持つ個性が犠牲となっており、発動時間も非常に短い。
などの欠点が挙げられており、今後の改善が期待されている。
外部リンク[]
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