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龍虎の拳

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龍虎の拳』(りゅうこのけん)は、SNK1992年から1996年までにネオジオで発売した対戦型格闘ゲーム、及びそのシリーズの名称。『バトルスピリッツ 龍虎の拳』というタイトルでアニメ化もされた。ネオジオの100メガショック格闘ゲーム第1弾ソフトでもある。

基本的なシステム 編集

8方向レバーとパンチ・キック・特殊動作・挑発の4ボタンで構成されている。特殊動作は相手の近くで押すことによって投げ技になるほか、パンチボタンやキックボタンと組み合わせて別の技を発動させるのに利用される。体力ゲージのほかに気力ゲージが存在し、必殺技を使用する際には一定の気力ゲージを必要とする。挑発は、相手の気力ゲージを一定量減少させるという効果がある一方、(挑発中は)無防備になるという欠点も存在する。本作は、当時隆盛を極めていた『ストリートファイターII』シリーズを踏襲しつつ、そこへさらに独自のシステムが数多く取り入れられている、その一部は現在に至っても多くの格闘ゲームに採用されている。本作特有のシステム、及び本作が発祥と思われるシステムを以下に説明する。

拡大・縮小機能
キャラクター間の距離によってキャラクターの大きさが変わる演出。最接近時ともなると画面の半分以上をキャラクターが占める。キャラクターの表示される大きさに伴い、食らい判定も変化する。本シリーズ以外では『ストリートファイターIII』、『GUILTY GEAR』などがこのシステムを採用している。
挑発
「体力ゲージ」、そして「体力を減らす攻撃」しか無かったそれまでの格闘ゲームと違い、本作では「気力ゲージ」とその「気力面への攻撃」がセットで持ち込まれた。挑発によって敵の集中を乱し、気力ゲージを減少させる事ができる(なお本作以降、挑発のあるゲームは少なくないが、概ねそれらの挑発行為に何も効果は無く、対人戦での純粋な挑発のためのものである場合が多い)。
超必殺技
「必殺技を超える“超”必殺技」という概念と名称を定着させたのが本作であると言える。「限定された状況によって発動可能」、「より難しいコマンド入力が必要」という基本概念は現在ではほぼ全ての2D格闘ゲームで共通である。
ちなみに本シリーズには、『2』まで超必殺技と超必殺技より強力な隠し必殺技(隠し超必殺技と呼ばれる)の2つがあるが、隠し必殺技は気力ゲージが満タンかつ体力ゲージが4分の1以下になれば、最初のCPU戦からいつでも使用可能であるのに対して、その隠し必殺技より(特にダメージが)劣る超必殺技は、途中で出てくるボーナスゲームを成功させなければ使用できないので、本シリーズでの「超必殺技」と「隠し必殺技」の位置づけというのは、ある意味で曖昧な感がある。
キャラクター間の掛け合い
CPU戦において戦闘前にキャラクター間の掛け合いが行われ、ストーリーや人間関係の把握の一助になっている。

シリーズ一覧 編集

『龍虎の拳』として3タイトルが発表されているが、タイトル毎にゲーム性やシステムが大きく異なる。

龍虎の拳 編集

1992年発表のシリーズ第一弾。

ストーリー 編集

父の失踪後、ストリートファイトで稼いでは妹と2人で暮らしてきたリョウ・サカザキ。だが、ある日妹のユリが何者かにさらわれてしまう。さらったのがサウスタウンの者とわかったリョウは、同門で友人のロバート・ガルシアと共に、幼い頃より叩き込まれた極限流空手を武器に、ユリ奪還のためサウスタウンへ向かう。

システム 編集

パンチ・キック・投げ・挑発の4ボタンでプレイする。人間同士の対戦よりも、ストーリーモードであるCPU戦に主眼を置いた作りになっており、CPU戦ではリョウ、ロバートの2名でしかプレイできない。対戦前に対峙する相手との掛け合い、音声によりしゃべるイベントシーン、ダメージを受けた際の顔のグラフィックの変化等、当時のアーケードゲームとしては稀有な演出の多さが特徴。

リョウは技の予備動作が大きいが、後の隙が少ない。ロバートはその逆で技は早く出るが、その後の隙が大きい、と差別化がはかられている。また、必殺技のモーションが非常に遅く、通常技をキャンセルして出すことができない代わりに、必殺技としての説得力を十分に持った重さと威力が設定されているのが特徴である。また、キャラクターが一定時間無防備になる気絶については、時間に対するダメージの蓄積ではなく、ある程度のランダム性を持たせてあり、これにより、生々しさと臨場感を演出している。通常攻撃については弱パンチ(Aボタン)、弱キック(Bボタン)と、パンチ(Aボタン)の後Cボタンを押すと強パンチ、キック(Bボタン)の後では強キックが出る仕組みとなっている。また、飛び道具はコマンド入力からボタンを押すまでのタイミングで速度に差をつけることができ、ボタンを押すまでの長さが長いほど速度が落ちる。また、全ての飛び道具(超必殺技含む)は同じ飛び道具を当てるだけなく、タイミングよく通常技を合わせる事でもかき消す事ができるのも特徴的だった。対戦プレイではボスキャラを除く敵キャラすべてを使えるが、Mr.ビッグステージで乱入するとMr.ビッグが、Mr.カラテステージで乱入するとMr.カラテが使用できた。このため、対戦格闘ではあまり使い道のなかったネオジオ用メモリーカードが使用される局面が見受けられた。

なお、最終ラウンドで地上にいる相手に必殺技を当ててKOする(空中の相手に必殺技を当ててはならない)と、通常とは異なる負け方が見られる。このKOを俗に「脱衣」と呼ぶ。女性であるキングの場合、衣装が破れて下着(ブラジャー)を露にするという演出になる(『龍虎2』で登場するユリにもこの現象が適用される)。CPU戦で普通にキングに勝つと男性扱いのままだが、脱衣KOすると試合後の彼女の衣装や口調も変化する。この脱衣の演出は『龍虎2』に受け継がれ、『KOF'94』『KOF'95』でも継承されている。

龍虎の拳2 編集

1994年発表。

ストーリー 編集

サカザキ家にユリとタクマが戻って1年、サウスタウンに再び争いが巻き起ころうとしていた。「ザ・キング・オブ・ファイターズ」…莫大な賞金がかかったこの格闘大会をめぐって12人の格闘家たちが戦いを繰り広げる。そして、この大会の主催者の陰謀に巻き込まれていく…。

システム 編集

操作体系は前作と同じだが、パンチ・キックボタンを押し続けた長さにより通常技の弱・強を選択して出せるシステムと、投げられた時にタイミング良くボタンを押すことでダメージを軽減できる受け身システムが導入されている。前作からの登場キャラクターはほぼ引き継がれているが、唯一如月影二に取って代わられる形で藤堂竜白は削除された(両者とも「和装の日本人」という個性が被ったことと、容量の都合のため)。

CPU戦においても、隠しボスであるギースを除いた全てのキャラクターが使用できるようになった代わりに、戦闘間のインターミッションが無くなったことでストーリー性が少し薄まったが、戦闘前の掛け合いが「キャラクターA対キャラクターB」の場合と、「キャラクターB対キャラクターA」の場合とで違うやりとりが設定されており、プレイヤーにCPU戦を楽しませるという設計は前作から引き継がれている。「攻撃を強弱に分けられる」「通常技を必殺技でキャンセルできる」等、当時の対戦ブームに乗ったシステム変更が行われた結果、対戦バランスは前作と比べるとだいぶ改善されたものの、前作で見られた打撃の重さや必殺技の重要性がだいぶ薄まり、龍虎らしさが失われたとの声もある。

CPUがこちらの行動に対し、人間では不可能なレベルで鋭く反応する事を俗に「超反応」と呼ぶが、『龍虎の拳2』のCPUはその代表格として良く知られており、対人戦と同じ戦略でのプレイで攻略する事は不可能に近い。他の多くの対戦型格闘ゲームに比べ、CPUがあまりにこちらの行動に鋭く反応するために、他のゲームと比べて戦略をパターン化しやすくなっており、パターンゲームとしてみれば対戦格闘ゲーム史上稀に見る出来であるとする声も聞かれる。

初代『龍虎の拳』のセーブデータとのリンク機能があり、初代『龍虎の拳』のセーブデータが入っているメモリカードを刺した状態で新規プレイを行うと、セーブデータの強化状態が引き継がれる(ビール瓶切り、氷柱割り、超必殺技伝授の全てが該当)。また、『龍虎の拳2』のセーブデータをロードした場合も、ビール瓶切りと氷柱割りのデータは引き継がれないが、超必殺技伝授のみ引き継がれる。

これを駆使して、

  1. 「氷柱割り」を3回成功させた初代『龍虎の拳』のセーブデータを引き継いで新規プレイ
  2. 「気力鍛錬の行」を3回成功させた状態でセーブ
  3. 初代『龍虎の拳』のセーブデータを、超必殺技伝授を成功させたものに上書き
  4. 『2』のセーブデータで再開

とすることで、全てのパラメータがMAXかつ超必殺技を使える状態でゲームを始めることができる。

その場で負けて上書きセーブをすれば、初代『龍虎の拳』のセーブデータが無くともいつでも使用できる状態に。

ART OF FIGHTING 龍虎の拳外伝 編集

1996年発表。

ストーリー 編集

格闘大会終了から程なくして、ロバートは幼馴染みのフレア・ローレンスと再会する。彼女を送るべくしてグラスヒルバレーへと向かい、それを知ってリョウとユリも後を追う。かくして彼らは、グラスヒルバレーで数奇な運命に遭遇する。

システム 編集

それまでの海外版タイトルである『ART OF FIGHTING』が副題としてつけられた。本作の海外版タイトルは『THE PATH OF THE WARRIOR -ART OF FIGHTING 3-』(直訳:戦士の経路 格闘術3)である。パンチ・キック・ハードブロウ・挑発の4ボタンでプレイする。

同一ボタンによる攻撃の強弱の使い分けは廃止され、特定の順序で入力を行うと通常技が連続してヒットするコンビネーション、決めればラウンド数に関係なく勝利となるアルティメットKO、敵の攻撃を受け流すさばき、ダウン攻撃等、前作以前から大幅にゲームシステムが変更された。キャラクターはリョウ・ロバートの2名を除き一新されており、CPU戦ではボスを含む全てのキャラクターを使用できるようになったが、戦闘前の掛け合いやインターミッションでのイベントはリョウ・ロバートのみとなっている。当時の3D格闘ゲームが台頭しつつあった時流を反映してか、各キャラクターの動作はモーションキャプチャーを元にしてドットが起こされ、恐らくネオジオ史上最も枚数の多い流麗なキャラパターンによって、前作までの攻撃の重さや迫力とは違った形でリアルな格闘ゲームへのアプローチが行われている。コンビネーションを利用した浮かせからの空中コンボが非常に強力。

ネオジオの時刻設定機能を利用して、「各キャラクターが誕生日の間強化される」という格闘ゲームでは珍しいシステムが搭載されている。それまでネオジオCDの移植作品はネオジオROM版と全く同じというのが売りであったが、本作に限ってはあまりにキャラデータが大きすぎるため、ネオジオCD版のみキャラクターが小さく描き直されている。そのかわり、カラーエディットモードや攻撃力・ゲームスピード変更のオプションやデモ鑑賞モード等の追加要素があった。また、劇中でロバートが持っているコインを実際に付録にした特別バージョンも発売された。

コンシューマ移植作品編集

ネオジオSNK 1992年12月11日発売 28000円
アーケード基板と同一規格のマシンへの移植で、ソフトの仕様も同じなので違いはない。クレジット制やオプション設定が可能なくらい。
ネオジオCD版 SNK 1994年9月9日発売 6800円
内容はネオジオ版と同じだが、BGMがCD音源による生音であることと、とても長い読み込み時間があることが違い。
スーパーファミコン
初代:ケイ・アミューズメントリース 1993年10月29日発売 9800円
SNK作品を家庭用に移植していた会社からのリリース。基本的に忠実な移植で、ちゃんと拡大・縮小もアーケード版ほどでないにしろ実現している。Mr.ビッグとMr.カラテが対戦プレイで最初から使用可能。アーケード版ではリョウ・ロバートのみ隠し必殺技があったが、本作では全てのキャラにリョウ・ロバートと同じく、体力が1/4を切った状態で、気力MAXのときに全部使って出せるという「龍虎乱舞」と同じ条件の、オリジナルの隠し必殺技がそれぞれ用意されている。また、アーケード版のエンディングでは、Mr.カラテの正体が明らかになる直前で「TO BE CONTINUED」となるが、本作ではきちんとタクマの口から顛末が語られる。これによると、「タクマの妻であるロネットを殺害した犯人は結局不明」「餓狼伝説のテリーアンディの義父であるジェフ・ボガードを殺した(少なくとも、死に至るきっかけになった決闘をして勝った)のはタクマである」「それらの事件の裏で糸を引いていたのは餓狼伝説でのボス、ギース・ハワードだった」ということがわかる。この時点で『龍虎の拳2』はまだ出てなかったため、後日談の『龍虎の拳2』とは多少整合性がとれていない(本作エンディングに登場するギースは『餓狼伝説』のギースと全く同じ格好だが、『龍虎の拳2』に登場するギースは若く、髪型も服装も異なる)。
2:ザウルス 1994年12月21日発売 10900円
同じくSNK作品を家庭用に移植していた会社からのリリース。忠実な移植ではないため、『2』では脅威とされていたCPU側の超反応が無くなった。このため、超反応を逆利用した攻略パターンが通用しなくなっている。『2』の移植作品では、唯一ギースが使えるようになっている(ただし、VSモードのみ。ザウルスマークが出ている間に「左下、右、右下、下、左下、左、右下と同時にYR」)。
メガドライブセガ・エンタープライゼス 1994年1月14日発売 8800円
移植したのはSNKらしい。拡大・縮小がないのでキャラは小さめだが、技などがかなり出しやすく、アーケード版ではできなかった、パンチからビルトアッパーなどの連続技が入るといったアレンジがされている。そのほかの要素はアーケード版に極めて忠実で、エンディングやリョウ・ロバート以外のキャラの技などは全く同じ。
PCエンジンハドソン 1994年3月26日発売 6900円
アーケードカード専用ソフト。かなりアーケード版に忠実な移植で、最後発だけあってスーファミ・メガドラに比べると移植度は最も高く、デモでのセリフもちゃんと音読される。が、アーケードカード対応ソフト全般に共通する「読み込み時間が長い」という致命的な欠点があった。アーケードカードを使わずに起動すると警告画面が出るが、リセットしてさらに二回繰り返すと、「大根切り」という隠しゲームが遊べる。
プレイステーション2SNKプレイモア 2006年5月11日発売
NEOGEO オンラインコレクション』の第4弾。タイトルは『龍虎の拳 ~天・地・人~』となっており『龍虎の拳』・『龍虎の拳2』・『ART OF FIGHTING 龍虎の拳 外伝』の3作が1本になったソフトである。ネオジオ版そのままの移植であるため、『2』のギースは使用不可。
バーチャルコンソールSNKプレイモア 2007年10月9日配信 900円
Wiiのゲームダウンロード販売「バーチャルコンソール」向けソフトとしてネオジオ版が配信。

キャラクター編集

龍虎の拳編集

リョウ・サカザキ臼井雅基
主人公。「無敵の龍」の異名を持つ、極限流空手の使い手。母ロネットと死に分かれ、父も失踪したため妹のユリと二人で暮らしてきた。なお、タクマがいない間はストリートファイターとして生計を立てていた。後に二代目Mr.カラテとなり、伝説の存在として語り継がれる。『餓狼伝説スペシャル』や『武力 ~BURIKI ONE~』など、他作品へもゲストキャラクターとして登場している。『龍虎2』で脱衣負けすると、胴着が破れて上半身裸となる。
ロバート・ガルシア(声:JAMES W.HOVE(初代)、Kay稲毛(2)、小市慢太郎(外伝))
「最強の虎」の異名をとる、極限流空手の使い手。蹴り技を得意とする。イタリアの財閥の御曹司で、訛った英語を話す(日本語では関西弁として表現される)。リョウの親友にしてライバルであり、ユリには恋心を抱いている。『外伝』ではリョウに代わり主人公となる。スティーブン・セガールをモデルとしてデザインされている。
藤堂竜白(とうどう りゅうはく)(声:AKIRA GOTO
藤堂流古武術の使い手。初代では最初のステージで登場。事件の詳細を知らないにも関わらず、「おまえのその拳で聞くがよい」と言って闘いを仕掛けてくる。『2』では初代からの出場キャラで唯一参加しなかった(ストーリー上では「リョウに負けた直後にサウスタウンを去ったので『2』に登場できなかった」と外伝で明かされている)。それ以後は『KOF』などで背景出演を繰り返す。「一つの技を極めてこそ真の武士」という信念を持ち、必殺技は「重ね当て」だけである。後にファンからの要望もあってか、『カプエス2』にてプレイヤーキャラとして復活を果たす。重ね当てへのこだわりは健在であり、必殺技のほとんどが重ね当てのバリエーションとなっている。なお『バトルスピリッツ 龍虎の拳』での声は青野武であり、青野は『カプエス2』でも藤堂の声を担当している。
ジャック・ターナー
暴走族「ブラックキャッツ」のヘッド。巨体を生かした喧嘩技を使う。少年時代に、襲ってきたサーカスの熊を返り討ちにしている。キングとは因縁の間柄。初代では第2ステージで登場。『2』ではMr.ビッグにメンバーを引き抜かれて解散したチームの建て直しのために出場する。巨体に見合った攻撃力を誇るが、全体的に技の隙は大きい。「極ナックルパート」は、気力が少ない時に出すと技の隙が小さくなる。「スーパードロップキック」はしゃがみガード不可だが、ガードされた時の隙は甚大。隠し必殺技でコマンド投げの「ヘルダイビング」は、他キャラと比べて気力の消費量が大きいため、「気力鍛錬の行」を1回以上成功させないと技自体を出せない。巨体に似合わず、空中投げも使う。
李白龍(リー・パイロン)(声:矢野栄路(初代、NBC)、稲毛一弘(2))
猿の面をつけた中国拳法の使い手で、本職は薬屋の老人。拳法の師にして養父のリー・ガクスウはタクマと知己の間柄で、初代では第3ステージで登場。『2』では薬師に専念するために最後の大会と決めて出場し、エンディングでは新薬の開発に成功している。「わしのこの爪がお前を切り刻む」「(キングに対して)美しい顔を切り刻める」と、相手を恫喝するような台詞を決めて不気味に「ケケケ」と笑うなど、サディスティックな性格が目立つ。『KOF』シリーズには出場していないが、後に『ネオジオバトルコロシアム』に出場した。また、『KOF'94」の企画段階ではタクマではなく彼が龍虎チームのメンバーになる予定であった。隙が少なく、リーチの長い各種通常技での牽制で相手の技を潰したり、かなりの低姿勢で接近する高速の前方ダッシュで相手に接近して投げ技を決める攻撃が得意。超必殺技の「真空空転爪」は、必殺技の「鉄の爪攻撃」をより強化したもので、相手のしゃがみ強キックを一方的に潰すことが可能。
キング(声:生駒治美
ムエタイを使う男装の麗人。初代では女性であることを隠してバウンサー(用心棒)をやっていて、第4ステージで登場し、必殺技でKOすることにより衣装が破れて下着を露にすることで、初めて女性であることが明らかになる。ジャンという足の不自由な弟がおり、『2』ではその治療費を賞金で払うために大会に参加。エンディングではギースに逃げられたため賞金を獲得できなかったが、リョウとロバートの支援でジャンが無事に治療を受けたことで、彼女は2人に礼を言った。
ミッキー・ロジャース
コーチを名乗る詐欺師から大金を騙し取られるも、3年後にアマチュア・ボクサーの王者となる。しかし、チンピラとのいざこざに遭って相手を瀕死に追い込んだためにプロへの道を閉ざされた悲劇の男。その後は武器密輸の仕事に加担する。初代では第5ステージで登場。『2』では心を改めて断髪、プロを目指し再起する。何故かダメージ時のボイス(『2』ではダウン時のみ)が外見に似合わない悩ましい声である。ボクサーゆえに蹴り技は使用しない(キックボタンを押してもパンチ攻撃になる)。連射が効く弱パンチや攻撃判定の強い各種キック、攻撃判定の大きい「バーニングアッパー」、立ちガード不可の「ローリングアッパー」、衝撃波を素早く2連発する「プラネットゲイル」など、高性能な飛び道具に恵まれている。投げ受け身が一切取れない「つかみボディブロー」も非常に強力。
ジョン・クローリー(声:臼井雅基)
「蒼い疾風」の異名をとる軍人。ジェームスという名の戦友がおり、かつて墜落事故に遭った際に彼に救出されて命を救われた。この事故で目を負傷してパイロットを引退し、海軍士官学校の教官を務める。作戦違反として所属していた特殊部隊を解雇されたジェームスの行方を捜し、何とか恩返ししたいと思っている(なお、このジェームスこそがMr.ビッグである)。初代では第6ステージで登場。Mr.ビッグに武器の横流しをしていたが、それが露見して懲戒免職処分となる。大会への参加目的は新生活を始めるための資金稼ぎが目的。エンディングでは、軍の責任者らしき人物から軍に復帰するよう勧められるも断っている。「虎煌拳」や「龍撃拳」を遥かに上回るスピードの「メガスマッシャー」、相手に飛び掛かって連続で攻撃する「フライングアタック」、1度喰らえば連続で当たる高速の連続蹴り「オーバードライブキック」、斜め下に回転しながら蹴りを出す「スピンキック」、射出するタイミングを調節できる超必殺技の飛び道具「メガスマッシャー」を持ち、間合いに左右されずに闘える。隠し必殺技の「アトミックスマッシュ」は、全キャラ中唯一ガードが可能。顔面への攻撃を受けるとサングラスが吹き飛ぶ(これはMr.ビッグも同様)。
Mr.ビッグ(声:中まさる(KOF'96)、柚木伸介(NBC))
サウスタウンを牛耳るマフィアのボス。ユリ誘拐事件の首謀者。2本の短い棍を使う。初代ではジャンプができなかった。『2』では大会の主催者であるギースの面目を潰すため、手当たり次第に参加者を闇討ちしていく。彼の経歴については、本名のイニシャルが「J」であることや、陸軍に所属していたこと以外については謎が多い。ある特殊部隊に所属していた頃に棒術を会得した。前方ダッシュはリー・パイロンとほぼ同じ性能。
Mr.カラテ(声:津田英治
天狗の面をつけた謎の空手家。その正体がリョウの父タクマであることは、SFC版及び『2』で判明する。『龍虎の拳』ではリョウとほぼ同じグラフィックで、あらゆる面で能力的に上回るボスキャラクターとして登場する。「龍虎乱舞」は使えないが、「覇王翔吼拳」が超必殺技扱いではないため、気力の量が最大でなくとも出すことが可能(「虎煌拳」と同じく、気力の量により攻撃力が変化する)。
ユリ・サカザキ(声:生駒治美(初代)、ほりえかおり(2、『KOF』シリーズ)
リョウの妹。初代ではビッグに誘拐される。拉致されて迷惑をかけた不甲斐ない自分を恥じてか極限流に入門し、『2』ではプレイヤーキャラクターとして登場。空中投げの「いづな落とし」は受け身不可。『龍虎の拳2』では前作のエンディングと打って変わって明るい女の子キャラになったので「性格が変わった」と思った人が多いが、元々ユリはハイスクールでも活発で明るい子だったそうで、『龍虎の拳』でのエンディングの印象が一人歩きして、ユリ=健気でおしとやかな女の子と思いこんでしまったゲームファンの早とちりだと、後にプロデューサーが語っている。むしろ性格が変わったのは『KOF'96』以降である。外伝ではリョウに付き添って行動、シンクレアに深手を負わされて入院するものの、病院を抜け出し、ワイラーの攻撃を受けたロバートの危機を救っている。
最終ラウンドで必殺技でKOされると、服が破けて下着があらわになる。その後は試合後のデモ画面でも、下着姿のユリが現われる。なお、ユリがパーフェクト勝ちすると、胴着がひとりでに脱げる。

龍虎の拳2編集

タクマ・サカザキ(声:津田英治
リョウとユリの父で、極限流空手の創始者。前作でMr.カラテとしてリョウと戦った時に傷を受けており、その無理がたたり、エンディングで引退を宣言する。
如月影二きさらぎ えいじ)(声:島よしのり
極限流を目の敵にする如月流忍者。おそらく、格闘ゲーム史上で飛び道具を跳ね返す技を初めて使ったキャラクター。後に『月華の剣士』で如月流の開祖・斬鉄のエンディングにも登場している。
テムジン(声:島よしのり)
出稼ぎにサウスタウンにやってきた、モンゴル相撲の使い手。語尾に「ダス」をつける。辮髪が特徴で、それをからかわれることを嫌う。エンディングでは学校を開いているが、その時の子供たちの中に、幼少時代のテリー・ボガードとおぼしき少年がいる。弱の通常技は隙が少なく、攻撃判定も強い(強の通常技は移動しながら攻撃するため、使い方が難しい)。コマンド投げの「蒙古雷撃弾」は、気力が最大の状態で決めると超必殺技並の威力を誇る。「蒙古猛烈破砕弾」は全キャラ中屈指の高性能な突進技。相手が硬直している時でも決まり、受け身が不可能な通常投げの「ウーラ」など、有無を言わせず相手を捻じ伏せる強さを持つ。
ギース・ハワード
本作の隠しボス。通称「若ギース」。『餓狼伝説』のギースの26歳の姿で、彼が1953年生まれであることから、時代背景が1979年である事が分かる。プレイヤーに負けると、部下が部屋の明かりを全て消して真っ暗にして、ギースを逃がす。彼はこの後日本に渡る。本作の設定では古武術を習う前なのだが、その技の一つである「烈風拳」を今回も使用する。ちなみに彼だけ、隠し必殺技を持たない。この時使っていた必殺技「デッドリーレイブ」は『リアルバウト餓狼伝説』でも採用され、以後の作品でも採用されている。
通常技では、蹴り技の性能が高い。気力が無くても画面端まで飛ぶ「烈風拳」、無敵状態になれる「飛翔日輪斬」、威力の高い「エクスプロージョンボール」「デッドリーレイブ」など、高性能な技を多数持つ。
ゲーム雑誌などでは、発売前に彼のシルエットだけが発表された。髪型などが『餓狼伝説』のアンディ・ボガードにそっくりだったため、「アンディ参戦か!?」と思った人が多かった。ファンの間ではよく話題になる。ギースが発表された後も、「人相の悪いアンディ」を唱える人もいたようである。

ART OF FIGHTING 龍虎の拳外伝編集

ロディ・バーツ(声:や乃えいじ)
トンファー使いのバウンティハンター(賞金稼ぎ)にして私立探偵。ワイラーからフレア・ローレンスを連れてくるよう依頼される。
レニィ・クレストン(声:石田久巳
ロディとは古い付き合いのフリージャーナリスト。使い。
藤堂香澄(とうどう かすみ)(声:弓雅枝
失踪した藤堂竜白の娘。父と同じく藤堂流古武術を使う。父の行方を聞き出すべく、極限流一門を探し回る。父親同様思い込みの激しい部分がある。一本気な性格で、ぶっきらぼうな口調で話す(英語が苦手なのを表現するためか)。アルティメットKO時に服が破ける脱衣の演出もあるが、露出度は控えめである。
不破刃(ふは じん)(声:JAI
如月影二の同門だった男。次期継承者の座に自分は選ばれずに影二が推選されたのを恨み、影二と袂を別ち、彼を倒すために旅を続けている。忍者なのに上半身裸で筋肉を露出していたり、やたらと叫び声がうるさかったり、一部必殺技のモーションが可愛かったりと色々突っ込み所が多い。勝利台詞の「・・・・すごい漢だ。」が一部ユーザーの間で話題となった。
カーマン・コール(声:小市慢太郎)
ガルシア財閥のエージェント。護身術を使う。財閥の仕事を避けるロバートをイタリアに連れ戻すため、グラスヒルバレーに乗り込む。ロバートのことを幼少の頃から知っているせいか、ロバートを子供扱いしたり、ロバートに甘い面がある。
王覚山(ワン・コーサン)(声:モンスター前塚
旅の絵描きだが、実は心意六合拳の使い手。「ホエホエ」というペリカンを連れている。エンディングでは彼が描いた絵を見る事ができる。
シンクレア(声:生駒治美)
ワイラーに付き従う、アラビアンな出で立ちの謎の女。湾刀を振るい戦う。
ワイラー(声:モンスター前塚)
『外伝』の舞台である、グラスヒルバレーの名家の当主。フレアの父が作った薬で強化した肉体で戦う。本作の最終ボスであり、薬を飲むと髪型や体格が異常に大きく変化する。ボスキャラクターに相応しい強さを誇る。プレイヤーに敗れた後は、薬の副作用で精神が退行してしまう。強化後の姿は、『北斗の拳』に登場するアミバのデザインを元にしたと思われる。
フレア・ローレンス
ロバートの幼馴染の女性。ロバートにグラスヒルバレーへ送ってもらうことになる。プレイヤーキャラクターではなく、サブキャラクターである。

豆知識編集

  • 初代『龍虎の拳』において、「超必殺技「龍虎乱舞」のコマンドを探せ!」という企画が開催され、先着で特製トランプがプレゼントされた。このトランプは任天堂製である。絶大な威力を誇るこの技のコマンドは自分の体力が4分の1を切っており、かつ気力が最大の状態で「下、右下、右と同時にCを押してA」(右向き)。下、右下、右のコマンド入れた後、レバーをニュートラルに戻してからCを押してからAを押すと出やすい。
  • 餓狼伝説2』では、テリー・ボガードがキャラストーリーで『龍虎の拳』をプレイしているというネタがあった。
  • SNKに所属していたイラストレーター白井影二のペンネームは、『龍虎の拳2』で白カラーの如月影二を使用していたことに由来している。
  • 海外では『Art of Fighting』と表記されるが、『ストリートファイターZERO2』の海外版でダンでプレイしていてCPUケンが乱入した際にこの作品が絡む台詞が存在する。ダンの勝ちポーズの中には『龍虎の拳2』等に登場するユリ・サカザキの勝ちポーズのパロディが存在する。その後ユリが、リュウの「真・昇龍拳」のパロディや、ユリ式「昇龍裂破(ケンのスーパーコンボ)」とも言える技を使うなど、このことがきっかけにより、両社の距離が近寄ったことを助けている(正確には両社の広報の営業マンで仲のいいものがおり、この2人の働きかけで後に『CAPCOM vs SNK』ができたと言われる)ダンは『ストリートファイターZERO』シリーズに登場するキャラクターで、ロバートのような髪型にリョウ・サカザキのような胴着(色はピンク)を着用し、「虎煌拳」や「飛燕疾風脚」のような技を使う。とはいえダンの造形にそのような類似を読み取るか、そこまで似ていないとするかは、ファンのあいだでも意見が分かれている。ダンは『龍虎の拳2』のユリの決めポーズ「よゆうッチ!」をもじり「よゆうッス!」と叫んで同じポーズをとるが、実はリョウ・サカザキもあのポーズをとっている。ザウルスのネオジオゲーム『クイズ・キングオブファイターズ』でリョウをプレイヤーキャラに選ぶと、ステージクリアでそのポーズをとる。ちなみにロバートだと『龍虎2』でのキングのハンカチを落とす勝ちポーズをとる。
  • リョウは「無敵の龍」、ロバートは「最強の虎」という異名であるにもかかわらず(リョウの「虎煌拳」には「虎を煌(うやま)う拳」、ロバートの「龍撃拳」には「龍を撃破する拳」という意味が込められていた)開発者の勘違いによってか、新技が出るたびにリョウには「虎」の(虎咆など)、ロバートには「龍」の技名(龍牙など)があてがわれてしまっている。これについては、元々はリョウが「最強の虎」、ロバートが「無敵の龍」だったという説もある。なお、『SVC CHAOS』では実際にリュウに「最強の虎」と間違われる描写がある。
  • ネオジオバトルコロシアム』でアイが二代目Mr.カラテ(リョウ)かロバートに勝利すると、勝利画面メッセージで「まさに100メガショックだね!」と発言する。言うまでもなく、『龍虎の拳』がネオジオ対戦格闘の100メガショック第1弾であったことに起因するものであろう。
  • スーパーロボット大戦シリーズ』に登場するバンプレストオリジナルのメカ・龍王機と虎王機にはそれぞれ「無敵龍」「最強虎」という別名があるが、おそらくはリョウとロバートの異名を元ネタにしていると考えられる。他にもエルザム・V・ブランシュタインが愛機に与える愛称「トロンベ」はドイツ語で竜巻の意味であり、リョウの馬の名前「タツマキ」と類似している。
  • 『龍虎の拳2』の最終ラウンドで、女性キャラのユリかキングを必殺技でKOすると服が破け下着があらわになるが、このKOシーンは若干の差が有れども、男性キャラクターにも採用されている(リョウ、ロバート、ミッキーの場合、服が破れる)。古傷から出血する(タクマ)、面が割れ素顔があらわになる(リー、如月影二)、後ろにのけぞってそのまま倒れる(ジャック)など、モーションが異なっていながらも必殺技KOが全キャラに盛り込まれている。なおSFC版では、必殺技負けが適用されるのはユリとキングのみ。『ART OF FIGHTING 龍虎の拳外伝』では、アルティメットKOを決めた場合のみ服が破ける。
  • ネオジオ版・ネオジオCD版『龍虎の拳2』では、言語を選択できる(日本語、英語、スペイン語)。英語かスペイン語を選択すると、ロバートは一部の音声、キングとジョンは全体的に音声が入れ替わる。
  • 麻雀コミックで知られる天獅子悦也によってコミック化もされている(『龍虎の拳』『龍虎の拳2』『カーマンに指令を』の三作品。なお『龍虎』『龍虎2』の原作担当はゲームライターの石井ぜんじ)。完成度の高い作品であるが、出版元の新声社が倒産した事により現在は入手困難である。

幻の続編 編集

  • 前作、『ART OF FIGHTING 龍虎の拳外伝』が思うようなヒットに繋がらず、結局お蔵入りになってしまった。

『外伝』としての続編だったのか、『龍虎の拳3』だったのかは不明だが、舞台は日本で、ギース・ハワード如月影二が登場する事が設定面では決定していた。 システムは『餓狼伝説』シリーズや『KOF』シリーズのように、ゲージは超必殺技やシステムを使うためのもので、気力ゲージシステムではなくなる方向であったという。

テレビアニメ版 編集

テンプレート:Rellink 1993年12月23日にフジテレビ系の特別番組として放送。

TVCM編集

『龍虎の拳2』の実写版テレビCMはリョウ、ユリ(真っ赤なドレス)、ロバート(青い上着)の3人が出会うリアル・アクション篇と、敵に囲まれたユリ(青いドレス)とロバート(白い上着)の元にリョウが現れるが、リョウとロバートが喧嘩になるライバル篇の二種類、さらにそれぞれ15秒、30秒、60秒のバージョンがある。

出演者(プロフィールは『龍虎の拳2』CM出演当時のもの)

リョウ役 ヘンリー・HE
1965年生まれ。CM出演は米国向けバドワイザー、ピザハット、モーセンビールなど。
ロバート役 ティモシー・ローウェル
1969年生まれ。CM出演はフィンランド&スウェーデン向けのアイスクリーム、ヘアスプレーなど。
ユリ役 浜崎歩(浜崎あゆみ
1978年10月2日、福岡県生まれ。B76W53H82。代表作はドラマ『ツインズ教師』。彼女はオーディションによりこの役に選ばれた。

関連項目編集

外部リンク編集

テンプレート:SNK対戦格闘

bar:Art of Fighting

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