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闘神伝』(とうしんでん)はタムソフトが開発し、タカラ(現・タカラトミー)より発売された対戦型格闘ゲームシリーズの名称。1995年1月1日に1作目『闘神伝』(副題含めてのタイトルは『バトルアリーナ闘神伝』)がプレイステーション用に発売され、同ハードを中心にシリーズ展開された。

1996年にはOVA化され、全2巻が発売された。

概要[]

プレイステーションのハード発売直後に発売された『闘神伝』は、プレイステーションのライバル機であったセガサターンキラーソフトである『バーチャファイター』と同じポリゴンを利用した3D対戦型格闘ゲームとして注目を集めた。

ただし、システムは「格闘シミュレータ」を標榜した『バーチャファイター』とは異なり、どちらかといえば『ストリートファイターII』に代表される2D格闘ゲームを踏襲し、コマンド入力による必殺技の発動などのフィーチャーが盛り込まれていた。また、一部の必殺技についてはボタン一つ押すだけで発動するシステムが盛り込まれており、本体標準のパッドでプレイすることが多い家庭用ゲーム機において一つの壁とされている煩雑なコマンド入力を意識させずに、初心者でも楽しめる環境を提供したという点では秀逸なアイディアだった。2D格闘ゲームに近い派手な画面エフェクトの存在も相まって、ライトユーザーの食いつきも『バーチャファイター』のそれよりも若干上回っていた。

ことぶきつかさのイラスト(第1作目に関してはことぶきのデザイン画をベースにポリゴンが作られた訳ではなく、ゲーム中のポリゴンキャラをベースにことぶきがキャラクターデザインという形でイメージビジュアルを描いている)も魅力的で、各キャラクターはどことなくアニメっぽい雰囲気を持っていた。ゲームシステム面では、1/30秒単位の駆け引きを要求される『バーチャファイター』と比べれば遙かに大雑把であったが、ライトユーザーを中心に広く受け入れられ、プレイステーションの目指す一つの方向性を指し示したゲームであったと言える。なおキャラクターデザイン(イメージビジュアル)については当初大張正己にオファーされていたが、大張は『餓狼伝説』等の絡みや多忙もあってこれを断り、その代わりに付き合いのあったことぶきを推薦したという逸話がある。

しかし、シリーズとして広く人気を集めたのは『闘神伝2』の辺りまでで、プレイステーションでも『鉄拳』シリーズや『ソウルエッジ』などの本格的な3D格闘ゲームが現れるようになると、徐々に存在感を失っていった。それ以降はシリーズのキャラクターだけを使った落ち物パズルなど格闘ゲーム以外での展開も模索し始めるようになった。現在は1999年発売の『闘神伝 昴』を最後にシリーズが途絶えた状態にある。

システム[]

操作感などは既存の格闘ゲームに近いが、3Dフィールドの特性を生かした側転などで、バトルフィールドに奥行きを感じさせる。

その一方で、前方向に移動距離の長い必殺技を使うと、相手と向いている方向の軸がずれている場合にそのまま相手の横に目がけて進んでしまい、あるいは側転などによけられて、リング端から転落して負けてしまうこともある(『2』『2プラス』に顕著に見られる)。

シリーズ一覧[]

闘神伝
1995年1月1日発売。プレイステーション用。初回限定特典というわけではないが、解説書に記載されていない必殺技を含めて記載された小冊子が配布されたということがあった。
闘神伝S
1995年11月24日発売。セガサターン用。『闘神伝』の移植版で、本作のみセガからの発売。セガサターンはポリゴン表現専用のチップを持たない関係からカインステージの「スクリーンでリアルタイムにバトルの様子が表示されない」などの一部ビジュアル的にプレイステーション版より劣る箇所が見られるが、オープニングには各キャラクターの個性やバックストーリーを生かす形でのムービーが用意されたり、ステージ間にキャラクタービジュアル(立ち絵。作画担当は土器手司)を使った会話パートが設けられて各キャラクターのバックストーリーが分かりやすくなっていたりするなど、キャラクターをよりクローズアップ&アピールする要素が盛り込まれている。またプレイステーション版のラスボスであるショウを倒すと秘密結社幹部のクピードーと対戦になるというサプライズが用意された。開発はネクステックが担当。
闘神伝2
1995年12月29日発売。プレイステーション用。カプコンよりアーケードゲームとしてもリリースがなされた。よくも悪くもアーケードゲームでの稼動を視野に入れた仕様になり、前作で見られた大雑把な操作感がある程度刷新されている。家庭用でのオープニングムービーでは実写のものが採用され、ユーザーの度肝を抜いた。
熱闘闘神伝
1996年3月22日発売。ゲームボーイ用。当時、『ザ・キング・オブ・ファイターズ』や『餓狼伝説2』などをゲームボーイに移植する際にキャラの等身を落として移植されることがあったが、それの本シリーズ版。
闘神伝2プラス
1996年8月9日発売。プレイステーション用。PlayStation the Best発売を機に『闘神伝2』の一部仕様を修正した廉価版。主な修正点は「メモリーカードでデータのセーブが可能」「2Pキャラの色をリニューアル」「必殺技のグラフィックの強化」の3点。
にとうしんでん
1996年9月20日発売。プレイステーション用。2頭身のキャラになった『闘神伝』のキャラクターが「マイム」という技法を取り入れられたルールの中で戦う。必殺技も含め、ほとんどの技がキャンセル可能であるという斬新な仕様であった。同じタカラのリカちゃんがゲスト参戦する。
闘神伝URA
1996年9月27日発売。セガサターン用。『2』をアレンジしたオリジナル作品。URAは「ユーアールエー」と読み、Ultimate Revenge Attackの略。オープニングムービーの音楽を葉山宏治が担当した。ソフィアのコスチュームはことぶきつかさが『2』の開発初期に提案するも没になったものが採用された(但しアニメージュ別冊・ゲームアニメージュでの『2』特集のことぶきによる描き下ろしイラストはこのURA版コスチュームで描かれた。またOVA版でも本作版のコスチュームが採用されている)。エリスとラングーも『2』とは違ったコスチュームになっている。ガイア・カオス・ウラヌス・マスターの4人と入れ替わりにリッパー・ロンロン・闘神兵・ボルフの4名が追加された。開発はネクステック。
闘神伝3
1996年12月27日発売。プレイステーション用。これまでとは趣を変え、閉鎖されたステージ内で戦闘する。秒間30フレームと60フレームの2つの描画モードをオプションで選択可能。秒間60フレームでは動きが滑らかである代わりに、描画が一部簡略化されている。
新たな敵アゴーン・デオスと新主人公のデヴィッドを中心とした戦いを描いており、前作の主人公も登場する。主人公サイドのキャラと使用する武器や必殺技などに共通点を持つ敵サイドのキャラがそれぞれ対になるように設定されていることから、32人という多数のキャラが登場する。ただし、キャラクター数が多いにもかかわらず、既存のキャラクターと共通する必殺技やキャラパターンがあまりにも多いために、ゲームの幅としてはさほど広くなく「無駄にキャラクターが多すぎ」と指摘されることもあった。
前作からの大きな変更点として、ダウン中や吹っ飛び中の相手にも自由に攻撃を当てることができるようになっている。これを大雑把な作りと見るか、爽快感のあるプレイができると見るかは、人によって分れる所だろう。
また新システムとして、通常攻撃を特定の順番で入力する事により連続攻撃が出せる『闘神連技』、使用回数に制限があるが長い無敵時間と巨大な攻撃判定を持つ攻撃を繰り出す『ソウルボム』、攻撃終了まで相手の攻撃を受けても動作が中断されない攻撃を繰り出す『Rアタック』があり、全キャラクターがそのキャラ固有のものを使用することができる。
パズルアリーナ闘神伝
1997年6月20日発売。プレイステーション用。『闘神伝』のキャラを使ったぷよぷよ風の落ち物パズルゲーム
闘神伝カードクエスト
1998年4月9日発売。プレイステーション用。『闘神伝』のキャラを使った人生ゲーム風の双六ボードゲーム
闘神伝 昴
1999年8月12日発売。プレイステーション用。2006年時点での事実上の最終作。『闘神伝3』から10年後の世界を描く。主人公は1作目の主人公であるエイジの弟子のスバル(昴)。登場キャラクターは13人と、前作と比べて大幅に減少。しかも旧キャラは3人(エイジ、ナル、ヴァーミリオン)しかいない。また『3』ではキャラの動作フレームを30フレームと60フレームのどちらかを選択できたが、今作では30フレームに固定となっている。
前作の『闘神連技』と『ソウルボム』は排除され、ゲームシステムは『2』に近い物になっているが、ストーリーモードは3人でチームを組んで戦う方式となっている(対戦モードでは1対1も可能)。またメインとなる対戦格闘だけでなくミニゲームも多数収録されている。ただし肝心の対戦格闘の出来は決して良いとは言えず、キャラの動きが重い、ゲームバランスに難が有る等、ゲーム雑誌でのレビュアーの評価もかなり低めだった。

登場キャラクター[]

初代から登場[]

エイジ・シンジョウ(声:大倉正章)
日本人男性。失踪した兄・ショウを追って世界を巡る冒険家となる。『闘神伝』及び『闘神伝2』の主人公。3月31日生まれ。A型。『闘神伝2』の頃は22歳だが、それより11年後の設定である『闘神伝 昴』では36歳になっている。身長175cm(『闘神伝 昴』では178.5cm)。体重63kg。武器は日本刀・白虎の太刀(『闘神伝 昴』では普通の刀)。
エリス(声:鉄炮塚葉子)
トルコ人女性。旅芸人一座の踊り子。実はガイアの娘で、その身を案じるガイアによって旅芸人一座に預けられた。ガイアもその妻(エリスの母)も日本人であるため、エリスは日系トルコ人という事になる。6月5日生まれ。O型。17歳(『闘神伝2』当時)。身長160cm。体重47kg。武器はダーク(短剣)。本シリーズのマスコット的キャラクターであり、勝利台詞の「負けないもん」は有名。緑色のセミロングヘアで、ほとんどの作品でシースルー部分のある衣装を着ている。
カイン・アモウ(声:置鮎龍太郎 ※『闘神伝2』以降の日本語台詞のみ)
イギリス人男性。エイジとはよきライバル関係で、共にショウに師事した。日本での修業の後、謎の人物に殺された父の仇を討つべく賞金稼ぎとなり、裏の世界では「ストーム」の通り名で知られていく事となるが、自分が仕留めた賞金首にナルという娘がいたと知って彼女を引き取り育てていく。そして闘神大武会において父の仇がショウである事や、(表向きは)貿易商の父・アモウが肉親ではない上に秘密結社と敵対する組織(『3』に登場する古代組織アゴーン・テオス)の暗殺者であったという事実を目の当たりにする事となる。なお『3』のエンディングにおいては「アモウが何故カインを養子にしたのかをカイン自身が戦いの中で悟り、それはカインがナルを養女としたのと同じ心境からであった」と語られている。12月24日生まれ、AB型、23歳(『闘神伝2』当時)。身長178cm、体重64kg。武器は西洋刀のキャリバーン。これは伝説のアーサー王の愛剣エクスカリバーであるが、カインはそれと知らずに使っている。
デューク・バルテルミ・ランバート(声:塩沢兼人)
フランスの片田舎の領主。かつて領地を訪れたエイジと勝負をし、家宝の剣を叩き折られて敗北した。彼とのリターンマッチのため、大武会に参加した。武器は両手剣のデルニエ・ヴァンクール。エイジとの勝負で折られた剣とつがいの剣である。実はウラヌスとは元恋人同士。
モンド(声:岸野幸正)
一応は日本人男性だが、大和民族とは一切交流を持たずに暮らしてきた「夜鬼(ヤァーク)一族」の一人。とある組織(実は『アゴーン・テオス』)から秘密結社の調査を依頼され、大武会に参加する。武器は伸縮自在の槍・青龍の槍。なお、エイジの白虎の太刀とカオスの玄武の盾とウラヌスの朱雀の弓は、元々はこの夜鬼一族の武具だったが、それがいつの間にか流出した。
ホー・ファイ(声:大倉正章)
中国人男性、107歳(『闘神伝2』当時)。普段は手品師として好々爺の仮面を被っているが、その実態は人を殺さずにはいられない殺人鬼。武器は鉄の鉤爪・魂葬牙爪(こんそうがっか)。
ラングー・アイアン(声:岸野幸正)
アメリカ人男性。鉱山責任者。偶然見つけたウラン鉱脈を、悪用を恐れて封印するが、鉱脈の情報を欲した秘密結社によって身重の妻と息子を拉致されてしまい、二人を取り戻すために大武会に参加する。巨大な金棒を武器とする。
ソフィア(声:鉄炮塚葉子 ※サターン版『闘神伝URA』のみ冬馬由美)
ロシア人女性。職業は私立探偵。自分の過去に関する記憶を失っており、過去を知る手がかりを求めて闘神大武会に参加した。実は秘密結社が作り出した強化人間の一人であり、肉親と思っていた母と妹も秘密結社の構成員にすぎなかった。2月6日生まれ、A型、25歳(『闘神伝2』当時)。身長172.5cm、体重50kg。武器は革の鞭・クラースヌイブーリァ。金髪ポニーテールで、SMの女王様の如き格好をしている。そのため、ことぶきつかさ曰く「プレステ倫理ギリギリのデザイン」と言っている。
ガイア(声:郷里大輔)
日本人男性。秘密結社の四大幹部の一人。自分の家族を謀殺したウラヌスに復讐する為に闘神大武会を開催して、自分の部下になる強者を集めようとする。6月16日生まれ、O型、40歳(『闘神伝2』当時)。身長214cm、体重96kg。武器は特製の斬馬刀・バッドエンド。一作目の『闘神伝』では副腕を持つ鎧を身につけていたが、『闘神伝2』以降は鎧を脱いでいる。初代では攻撃を鎧の副腕に頼って武器をほとんど使わなかった事と『2』であまりにも弱体化した事から、「強いのは鎧だけか」と揶揄された。その反省からか『闘神伝3』では大幅に強化されて、武器を振り回すだけで驚異的に強いキャラへと生まれかわった。
ショウ・シンジョウ(声:『闘神伝2』『闘神伝S』置鮎龍太郎、『闘神伝3』『パズルアリーナ闘神伝』『闘神伝昴』小野坂昌也)
日本人男性。エイジの実兄。エイジとカインの剣術の師匠であり、彼らの技がほぼ全て使えるという高性能キャラ。『闘神伝』と『闘神伝2』では隠しボスとして登場する。8月1日生まれ、A型。身長176cm、体重63kg。武器は飛燕剣。

『2』に登場[]

カオス(声:難波圭一)
スリランカ人男性。秘密結社の四大幹部の一人だったが、強化改造手術を受けて精神に異常をきたしてしまった。モーションや勝利時の台詞が非常にコミカルであり、悲劇的なバックボーンを持ちながらお笑いキャラとして認知されている。12月24日生まれ、35歳(『闘神伝2』当時)、B型。身長235cm、体重70kg。武器は最後の審判(大鎌)と玄武の盾。後に『闘神伝 昴』に登場するゲンマに玄武の盾を奪われる。
トレーシー(声:緒方恵美)
アメリカ人女性。職業は刑事。わざと相手に殴らせておいてから、正当防衛を理由に相手をボコボコにするという警察の問題児だった。武器はスタンガンを仕込んだトンファー。後に『闘神伝3』で古代組織の刺客の一人に、彼女の生き別れの姉が登場した。
ウラヌス(声:『闘神伝2』富沢美智恵、『闘神伝昴』井上喜久子)
国籍不明の女性。秘密結社の四大幹部の筆頭。『闘神伝2』のストーリーの黒幕であり、中ボス。幹部の地位に飽き足らず、結社の全てを手中に収めんとして蠢動する。ガイアの抹殺を謀り、カオスを強化手術の実験台にし、さらにはマスターさえ傀儡にしようとする。鎧に装備された翼で空を飛ぶ事ができるが、操作を誤るとリングアウトしてしまう場合もある。武器は朱雀の弓。後に『闘神伝 昴』に登場するプエラに朱雀の弓を譲って、行方をくらませる。『パズルアリーナ』でも中ボスで登場する。
マスター(主帝)(声:小野寺麻理子)
ベルギー出身、17歳。強力な超能力を持つ少年であり、秘密結社のトップ。声、容姿とも中性的。武器を持たず、超能力で巨大な剣を創り出して攻撃する『闘神伝2』のボスキャラ。実は何者かの手によって造り出されたクローン人間とおぼしきバックボーンがある。
公認アンソロジーコミックでのタカラ開発チームによると、エリスの幼馴染で『闘神伝S』に登場するクピードーの弟という設定が設けられている。そのため、クピードーの双子の弟で『闘神伝URA』に登場するリッパーとも実質的に兄弟ということになるが、真相は明らかになっていない。(ちなみに『闘神伝カードクエスト』でのリッパーのあるカードには妹を探しているというボイスが収録されている)
ヴァーミリオン(声:難波圭一)
国籍不明。『闘神伝2』において隠しボスとして登場した謎の男。黒いコートと鼻眼鏡を身につけ、ピースメーカーとショットガンで武装している。その銃は無限の射程距離を持ち、ほぼ瞬間的に攻撃が届く。また、技の種類こそ少ないものの、飛び道具を貫通するという凶悪なまでの攻撃力を誇り、格闘ゲーム史上最強キャラの名を欲しいままにした。
『闘神伝3』では、古代組織こと『アゴーン・テオス』所属の諜報部の責任者だと判明し、ショットガンをデリンジャーに持ち替え、服装もタキシード風のスーツに変更された。ちなみに古代組織の教祖アベルを内心では憎んでいて、自分が新たな教祖になろうとしている。そして『闘神伝 昴』の本人のエンディングで野望を実現させる。また『昴』では通常の銃弾さえガード不能の高性能キャラになり、他のキャラとチームを組む事が出来ない。

『3』に登場[]

レオン
『アゴーン・テオス』に隷属し、アベルにのみ従う戦士。昔の海賊のようなファッションをしており、柄に髑髏があしらわれたレイピアの「スカルストーカー」を武器とする。エイジの裏キャラクターでアメリカ人。モデル違いは赤い目に兵士の様な服装になっている。
テン・カウント
『アゴーン・テオス』の殺し屋。追い詰めた獲物に10秒のカウントダウンを聞かせてから殺すため、このコードネームになった。長剣ナイトメアと投げナイフを武器とする。ちなみに試合時間を無制限に設定してコントローラーをしばらく放置しておくと勝手に踊りだす(スリラーダンスという名称、この名称や戦闘中のセリフ、後ろ歩きでムーンウォークを行うなどからテン・カウントはマイケル・ジャクソンをモデルにしていると思われる)。カインの裏キャラクターでイギリス人。
バイホウ
『闘神伝3』でホーに代わって突然登場した謎のサル。ホーの修行を見ている内に彼の技を身に付けたらしく、ホーと同様の技を使う。モデル違いではホーの衣装を着て登場するが、その衣装の背中には大きな傷痕が…。
スイレイ
『アゴーン・テオス』に雇われている香港のアサシン少女。実は香港の暗殺組織『昇龍』の唯一の生き残りで、元の組織を滅ぼした犯罪集団『鬼影』に復讐するために古代組織の一員になった。バイホウの裏キャラだが、キャラ人気は彼女のほうが上だったせいか『カードクエスト』にも登場する。武器は鉄爪で、ホーと同じ動きをする。
トウジン
『アゴーン・テオス』に雇われている天狗のような姿をした怪老人。始皇帝の命令で不老不死の薬を探しに日本へ来た一族の末裔である。不治の病の妻を救う為に古代組織の一員となるが、妻の病を治す薬を手に入れる為に組織に協力しているだけで心からの忠誠では無い。モンドの裏キャラだが、大筒を使うためにモンドより攻撃力は高い。
デヴィッド(声:緑川光)
『アゴーン・テオス』に拉致された少年。イギリス出身。闘神を降臨させるための改造手術をされそうになるが脱走し、シズク・フジに助けられた。武器は古代組織を脱走する際に手にしたチェーンソーとシズクから貰ったトカレフ(拳銃)を使用する。『カードクエスト』にも登場する。
シズク・フジ(声:住友七絵)
旅の博徒の日本人女性。漢字名は藤雫。古代組織から脱走してきたデイビッドを匿う。自分の身長ほどもある巨大なキセルを武器にする。外国人やロボットまでが標準語を話す中で、唯一関西弁で喋る珍しいキャラ。『パズルアリーナ』にも登場する。
ナギサ・イワシロ
自分の名前にコンプレックスを持つインターポールの日本人刑事。漢字名は厳城汀。トレーシーとコンビを組んで『アゴーン・テオス』の調査をすることになる。ヴァーミリオンと対になるキャラで、ナギサのほうが表キャラ(最初から使用可能)。彼を使ってクリアすると、ヴァーミリオンが使用可能になる。拳銃と警棒を武器とする。
顔立ちやインターポールの警察官という設定からも、モデルとなったのは言わずと知れた名作アニメ「ルパン三世」の銭形警部であると思われる。
ゾラ
オーストリア人女性。O型。24歳。身長174cm。体重52kg。表の顔はオペラ歌手だが、裏の顔は『アゴーン・テオス』の暗殺者である。『闘神伝3』で、ソフィアの対となるキャラ。武器は棘の鞭・ブラッディローズ。見た目は「バットマン」のキャットウーマンそのものである(モデル違いは猫の面に半被という和風な物だが)。
かつてカインの養父を愛していた事があり、カインに対して複雑な感情を抱いている。
シュルツ
ドイツ出身の『アゴーン・テオス』の大幹部。古代組織での地位はヴァーミリオンより格上の司祭マッド・サイエンティストだが、オープニングムービーでの彼は雑魚キャラにしか見えない。カオスと対になるキャラなので、武器は「真理の究明」という大鎌を使う。モデル違いはピエロのような姿になる。
ミス・ティル
マレーシア出身の『アゴーン・テオス』の女神官。シュルツと同格の地位にいる。見た目は優しそうだが、性格は冷酷非情。フジ・シズクの裏キャラ。武器は精霊の杖。
アベル
古代組織こと『アゴーン・テオス』の教祖。かつて闘神「アゴーン・テオス」を呼び出そうとして失敗し、現在は自分の肉体の中に闘神を封印している。武器を持たず、肉体のみで闘う。
ヴェイル
アベルの中に封じ込められた破壊の意識体が表に出てきた姿。拳から発生するエネルギーの刃「エレメンタルブレード」を武器とする。性能的にはアベルのパワーアップ版だが、スライディングは不可能。

『昴』に登場[]

ナル・アモウ (声:中島沙樹)
カインの養女。かつて彼が手にかけた賞金首の娘。9月15日生まれ。B型。16歳。身長161cm(『闘神伝3』では80cm)。体重47kg。武器はキャリバーン。実は『闘神伝3』の隠しキャラとしてプレイヤーデビューしていたが、最初から使用可能なのは本作が初めて。
ナルを危険な目に遭わせたくないという理由から、これまでカインによって全寮制の高校に預けられていた。だがナルは修行を重ねてカインの技を全てマスターし、行方不明になったカインを探すために闘神大武会への出場を決意する。
スバル(昴)・シンジョウ (声:緑川光)
日本人の青年。8月15日生まれ。O型。18歳。身長170cm。体重58kg。武器は白虎の太刀。エイジ・シンジョウの弟子でショウの息子。本作の主人公でもある。
エイジの弟子というだけあって必殺技はエイジと全く同じ物を使うが、エイジと違って烈風斬は飛び道具では無く、衝撃波を放つ物になっている。
ルーク・キャッスル
アメリカ人の青年。武器はヌンチャク。カメラマンにして、拳法の使い手。以前ストリートファイトで敗北したみやびに一目惚れし、彼女が闘神大武会に参加すると知って、スバルとナルの二人とチームを組み、エイジ主催の闘神大武会に出場する。
ナルが言うには「かなりの女たらし」らしい。
ランスロット・レイクナイト(声:久川綾)
イギリス人の少年。武器はレイピアフェンシングの使い手。過去にナルと戦って敗れた事があり、そのナルが闘神大武会に参加すると知り、プエラとフェンの二人とチームを組んで、再対決するために大会にエントリーする。
ちなみにプエラとの出会いのきっかけは、インターネットの掲示板である。
プエラ・マリオネット(声:山田ふしぎ)
スイス人の少女。普段は教会で聖歌隊をしている。武器は朱雀の弓。ゲーム中のプロフィールでは16歳となっているが、十年前(『闘神伝3』の時代)には3歳という設定なので、実際は13歳だと推測される。3歳の頃、教会で祈りを捧げている時にやってきた天使(実は『闘神伝2』に登場したウラヌス)から朱雀の弓を譲られる。普段は天使を模した服装をしているが、裏コスチュームは悪魔のような姿になる。
フェン・ベアフット(声:坂口大助)
ブラジル人の少年。普段の職業は漁師。武器はハープーン。ゲーム中のプロフィールでは13歳となっているが、おそらく前述したプエラの年齢が入れ替わって誤記されたものと思われる(つまり実際は16歳)。祖父と二人で暮らしていたが、ゲンマに追われているモンド(ゲーム本編では、この男がモンドとは語られていない)を匿ったために祖父がゲンマに殺されてしまう。そこでフェンはモンドから技の手ほどきを受けて、祖父の仇討ちに赴く。攻撃の際にはペットの豚を使うが、この豚に木登りをさせるミニゲームが隠し要素の中にある。
ゲンマ(声:柴田秀勝)
中国人男性。年齢不明。武器は玄武の盾。邪悪な幻術使いで、目的のためなら洗脳や殺人も平気でやる。ザコっぽい風貌とは裏腹に、カオスを倒したり、モンドに怪我を負わせたり、自分を利用しようとしたヴァーミリオンも逆に利用するなど、実力もかなりのもの。裏コスチュームはピエロのような姿になる。
みやび
日本人女性。武器は髪飾りを兼ねた小刀。忍者の里で暮らしていたが、ゲンマに洗脳されて配下になってしまう。ルークをストリートファイトで負かしたことがある。
バン・ブー
秘密結社によって作られたキューバ人パイロットの頭脳が組み込まれたサイボーグ。両腕がバルカン砲になっている。秘密結社の生き残りであるが、古代組織残党のヴァーミリオンは彼をゲンマを監視する密偵として送り込む。しかし、当の本人はゲンマにもヴァーミリオンにも協力する気は全くないことが本人をメインにしたストーリーで明かされる。
イオス
秘密結社のイタリア支部で作られた人造人間の女性。旧四天王のウラヌスに美貌を妬まれて封印されていたが、エイジに封印を解かれたために彼の配下になった。武器はロッドだが、実はこのロッドは青龍の槍が変化したもの。天使のような姿をしているが、裏コスチュームでは悪魔のような姿になる。また同キャラ戦をすると、必殺技で飛ばすドラゴンが1Pと2Pでは違うものになる。
ゼロ
秘密結社のギリシア支部で作られた人造人間の大男。非常に好戦的な性格のために結社に封印されるが、エイジに封印を解かれて配下になる。武器はブロードソード。裏コスチュームはアメコミヒーロー風の格好になる。

サターン版に登場[]

クピードー
国籍不明。秘密結社の四大幹部の一人で「赤い瞳の墜天使」の別名を持つ女戦士。『闘神伝S』の真の最後の敵として登場する。プレイステーションの『2』と『3』には登場していないが、実はキャラ版権の都合で登場できなかった。武器はロムパイアという薙刀。
リッパー(声:緑川光)
国籍不明。カタールを操るファイターで、『URA』の時に起こった通り魔事件の最重要容疑者。エイジを負かした事がある。キャラ人気が高かったのか『パスルアリーナ』にも登場した。『カードクエスト』ではクピードーとは双子の姉弟である事が判明する。
ロンロン
中国出身の科学者で、インターポールに所属している。平和的利用の為に人造人間「闘神兵」を研究していたが、上司のヴォルト・ロッテンバイヤーに奪われてしまい、「闘神兵」を取り戻すべく闘う。『URA』のエンディングは彼女がパソコンで打つ報告書になっている。武器はハンマー状のスタンガン
ボルフ
ドイツ出身。本名はヴォルト・ロッテンバイヤー。部下のロンロンが研究していた「闘神兵」を悪用しようとした。『URA』のボスキャラで、武器は仕込み木刀。

番外編に登場[]

セバスチャン(声:郷里大輔)
『パズルアリーナ』に登場する。ランバート家の執事にして、デュークの剣術の師でもある。
リカ
『にとうしんでん』に登場する。ぴこぴこハンマーと空き缶を武器とする。

関連商品[]

OVA[]

  • 『闘神伝』 Vol.1 1996年6月21日発売
  • 『闘神伝』 Vol.2 1996年8月21日発売

概要[]

  • ストーリーは第1作目と『2』を繋ぐオリジナルストーリー。Vol.1ではウラヌスに操られてエイジと戦うソフィアや、結社の作り出したショウと瓜二つの闘神兵との戦いが描かれ、Vol.2では結社の罠にかかったエリスを救う為エイジ達ゲームのメインキャラが結社の本部へ乗り込むという展開となっている。
  • キャストは監督である大張の意向でガイア役の郷里大輔以外はゲーム版とは異なるキャスティングとなっているが、セガサターン版『URA』ではソフィアの声がアニメ版と同じく冬馬由美となっている(プレイステーション版では、エリス役の鉄炮塚葉子がソフィアも演じていた)。
  • 本作のためにことぶきは新たに一部設定をラフデザインとして描き起こしており、それらを元にアニメ用デザインが起こされた。描き起こされた主なものとしては、エイジの普段着やソフィア、トレーシーのコスチューム(ゲーム開発時の没案がベースとなっている)等。
  • なお本作に先駆けてドラマCDも発売元のBMGビクターから発売された。こちらはゲーム第1作で語られなかった各キャラのエピソードと、OVAまでの間に起きた戦いが描かれる。キャストは基本的にOVAと同じだがラングーを大塚明夫が演じている他、ドラマCDオリジナルの敵キャラ(声:松本保典)も登場する

スタッフ[]

  • 監督:大張正己
  • 脚本:あみやまさはる、高山治朗
  • キャラクター原案:ことぶきつかさ
  • キャラクターデザイン:中澤一登
  • 美術:加藤浩

主題歌[]

  • 「負けないでFly Away」(作詞:月海猫 作曲・編曲:平間あきひこ 歌:氷上恭子)

キャスト[]

コミック[]

アンソロジーがホビージャパン他数社から発売された他、松本久志による第1作以前の物語として記憶喪失となったエイジがカイン、エリスやホー、ショウらと出会うというオリジナルストーリーのコミックがソフトバンク(現ソフトバンククリエイティブ)より、こずみ椎太(良原くろひこ)によるエリスを主人公とした第1作のコミカライズがエニックス(現スクウェアエニックス)より刊行された。

また、武林武士によるコミックが少年エースに連載され、全5巻の単行本化がされた。1と2を折衷したような内容となっており、1と2の全キャラクター及び3のキャラクターが一部登場する。

外部リンク[]

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