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『ロックマン8 メタルヒーローズ』は、カプコンから発売されたアクションゲームである。プレイステーション版は1996年12月17日に、セガサターン版は1997年1月17日にそれぞれ発売されている。
テンプレート:ネタバレ
概要[]
ロックマンシリーズ第8作である。
ステージは、オープニングステージと4つの前半選択ステージ、中間ステージ(1ステージ)、4つの後半選択ステージ、ワイリーステージ(4ステージ)の計14ステージから構成されている。完全に前半と後半に分かれたステージ構成になっている。
アニメーション、キャラクターの声、さらにオープニング曲とエンディング曲が初めて導入された。SS版には隠しキャラが登場する。また、前作同様ネジを集めてパーツを作るというシステムがあるが、入手できるネジの数が限られているため、どのアイテムを開発するかが鍵となる。
ストーリー[]
宇宙から落下した謎の隕石を調査に向かったロックマン。しかし、そこにはワイリーがやって来ていた。巨大な力を秘めた悪のエネルギーを軸に、宇宙から落ちてきた謎のロボットのデューオとワイリーの野望をめぐる戦いが繰り広げられる。
主要キャラクター[]
- ロックマン(Rockman)(声優:折笠愛)
- ロール(Roll)(声優:小西寛子)
- ブルース(Blues)(声優:置鮎龍太郎)
- ライト博士(Dr. Right)(声優:飯塚昭三)
- ライトット(Rightot)(声優:二又一成)
- デューオ(Duo)(声優:小杉十郎太)
- Dr.ワイリー(Dr. Wily)(声優:青野武)
- フォルテ(Forte)(声優:檜山修之)
ボスキャラクター[]
基本ボス[]
- DWN.057 テングマン(Tenguman)(声優:長嶝高士)
- 元々は台風を人工的に作り出す実験用ロボット。かなりの自信家で、いつも皆を高い所から見下ろしていて見た目と同じく性格も天狗である。孤独を愛し、世間の柵が苦手。空気を読める能力がある。強力な竜巻を作り出す特殊武器「トルネードホールド」と、小型竜巻のカミカゼが武器。気象用実験ロボットなのに寒いのは嫌い。ステージに入る前のボスキャラ紹介の際の台詞は「テングマンでござる」。彼の居場所はマップでは日本にあたる。
- 戦闘開始前のボイスは、「拙者が相手だ、覚悟せい!」「小僧、拙者が軽くひねってくれるわ!」「本気で来い、拙者は強いぞ!」「小僧が相手とは……笑わせるな」の4種類。
- DWN.058 アストロマン(Astroman)(声優:二又一成)
- 異次元を使ってプラネタリウムを見せるためのロボットをDr.ワイリーが戦闘用に改造した。無重力装置で空中に浮かんでいる。恥ずかしがりやで、すぐどこかに隠れる。それを追跡されると怖がる。かくれんぼの世界チャンピオン。画面全体に隕石を降らせる特殊武器「アストロクラッシュ」と2つのビットが武器。但しアストロマンのアストロクラッシュは自分の真下に隙がある。ステージに入る前のボスキャラ紹介の際の台詞は「アストロマンですぅ~」。イギリスにいる。流れ星を祈る。
- 戦闘開始前のボイスは、「見つかっちゃった、恥ずかしい~!」「ああっ、来ちゃったよ、どうしよう!?」の2種類。
- DWN.059 ソードマン(Swordman)(声優:高木渉)
- Dr.ワイリーが博物館から盗んできた大昔の剣を使いこなすために造り上げたロボット。鮮やかな切れ味と居合い切り、兜割りなどの剣技を持っている。しかし、剣が大きすぎて動きのバランスがとれないので、腰の辺りを切り離し上半身が浮いている。特殊武器「フレイムソード」は剣に炎を纏わせて敵を切り裂く。上半身を分離させての回転斬り「ファイヤースラッシュ」が得意技。正々堂々とした勝負を好む。ステージに入る前のボスキャラ紹介の際の台詞は「ソードマンだ」。
- 戦闘開始前のボイスは、「手加減はしない、真剣勝負だ!」「気は引けるが、お前を斬る!」「悪いが全力で行くぞ!」「正々堂々! 勝負だ!」の4種類。
- デザインを募集されたボスの一体で上半身の浮遊、片腕が巨大な剣である事はすでに決定していた。
- DWN.060 クラウンマン(Clownman)(声優:坂本千夏)
- ピエロ型のロボット。身体が小さく、身のこなしが軽い。異常に長い腕を持つが、その長い腕が災難を招く事も。空中ブランコが得意でスポーツ万能。敵に電流を流す長い腕「サンダークロー」が特殊武器。全身を電気エネルギーで包んではね回る、サンダーカーニバルも得意。性格は悪ガキそのもので、ロックマンを弱いと決め付け、馬鹿にしている。嫌いなものは数え切れないほど多い。ステージに入る前のボスキャラ紹介の際の台詞は「クラウンマン様だぞ」。
- 戦闘開始前のボイスは、「お前生意気だぞ!」「弱いくせに、生意気だぞ!」「お前もおれの家来にしてやる!」「へへっ、どーせお前が負けるんだ!」の4種類。
- 腕が長いボスとしてデザインが募集された。エンディングで見られるモデルであると思しきイラストはかなりリアル。
- DWN.061 サーチマン(Searchman)(声優:長嶝高士)
- 警備用監視ロボットを改造し、頭を二つにして広範囲を索敵対象としたロボット。二人が力を合わせて戦うことを想定していたらしいが、戦闘以外では仲が悪く、お互いを監視しあっている。どうやら上司と部下の関係であるらしい。追尾ミサイルである特殊武器「ホーミングスナイパー」を始めとして、様々なミサイルを装備している。大量のミサイルを乱射して弾幕を張る「デッドリーストーム」も強力。ステージに入る前のボスキャラ紹介の際の台詞は「サーチマン、OK?」。二つの声が交じり合って聞こえる。倒されるとワイリーへの忠誠心を示す言葉を残す。
- 戦闘開始前のボイスは、「『作戦開始!』『Yes,sir!』」「『ヘイ、ボーイ!』『カモーン!』」「『レディ……』『イェ~イ、レッツゴー!』」の3種類。
- 頭部が2つ有り、片腕が何らかの武器という形でデザイン募集された。採用時の名前は「バルカンマン」。
- DWN.062 フロストマン(Frostman)(声優:高木渉)
- クラウンマンに使うはずの部品が予想以上に余ったため、使い回しをした結果巨大なボディになってしまったロボット。しかし、それでも本人は大きな体を自慢としているが、オイルの巡りが悪い。ロックマンを氷づけにして、カキ氷にして食べる事が夢らしい。氷砂糖が好物。地形に沿って波状に進む氷の刃「アイスウェーブ」が特殊武器。ステージに入る前のボスキャラ紹介の際の台詞は「フロストマンだどー」。
- 戦闘開始前のボイスは、「砕けろが~! オレ~、お前~、倒すが~!」「砕けろが~! かき氷にして喰ってやるが~!」の2種類。
- DWN.063 グレネードマン(Grenademan)(声優:二又一成)
- 手榴弾型のロボット。大胆な行動の持ち主。破壊することに喜びを感じ、暇さえあれば何かを破壊している。相手が自分の爆弾で苦しむ姿を見るのも好きだが、逆に自分がやられても喜ぶ妙なロボット。攻撃用に強化された照明弾「フラッシュボム」が特殊武器。体力が少なくなると「クレイジーデストロイヤー」で床を爆破し、段差のある地形で戦うことになる。ステージに入る前のボスキャラ紹介の際の台詞は「グレネードマンだよぉ!」。
- 戦闘開始前のボイスは、「ケケケッ、可愛い爆弾ちゃんに挨拶しな!」「じっくり可愛がってやるよ!」「いたぶってやるぜ!」「みんな砕けちまえ~、ケケケッ!」の4種類。
- DWN.064 アクアマン(Aquaman)(声優:坂本千夏)
- 元々は水道局で、水質管理などをしていたロボット。腹のタンクを利用して、水を操る。自称「水も滴るいい男」だが、水太りしている。下品で冗談好きな性格の持ち主。特殊水風船である特殊武器「ウォーターバルーン」や、高度水圧砲の「ウォーターキャノン」を放つ。ステージに入る前のボスキャラ紹介の際の台詞は「アクアマンだぽよ~ん」。マップはマダガスカルである。
- 戦闘開始前のボイスは、「水もしたたるイイ男、アクアマンだぼよ~ん!」「やっと出番だ、アクアマンだぼよ~ん!」「待ってたぼよ~ん!」の3種類。
その他のボス[]
- ヤドカルゴ
- オープニングステージのボス。ワイリーが秘密基地の警備用に配置した戦闘メカ。長い間待機していたため、殻の部分には鳥の巣やコケがくっついている。
- シシロール
- クラウンマンステージの中ボス。獅子の顔を持つ巨大クッキー型のメカ。ロボット製造機に設計図と間違えてお菓子のレシピを入れてしまったことで偶然つくられたという。部屋中を跳ね回り、口から小型のシシロールやザコ敵を吐き出す。
- ウルルーン
- グレネードマンステージの中ボス。鉄クズを利用して攻撃する目玉型浮遊メカ。
- ゴローン
- アクアマンステージの中ボス。敵を見つけると、破壊されるまで滝を下り続けるメカ。滝を落下しながらの戦闘になる。
- ギアーナ・アイ
- ソードマンステージの中ボス。遺跡の防衛プログラムで、侵入者を察知すると、正多面体から炎を発射したり、ハンマーで足場を崩したりと頭脳的な戦闘を得意とする。
- カットマン
- サターン版のみに登場。『ロックマン』からの復活ボスで、中間ステージの隠し部屋で戦うことができる。
- ウッドマン
- サターン版のみに登場。『ロックマン2』からの復活ボスで、サーチマンステージの中ボスとして戦うことになる。
- アテテミーノ
- ワイリーステージ1のボス。ワイリー基地の入り口を守る、ミノムシ型ロボット。イタズラ好きの性格で、よく人間を驚かしている。
- ブリキング
- ワイリーステージ2のボス。ワイリーの全精力が注がれた、強力な戦闘機型ロボット。しかし緊急に出撃したため、塗装がされていない。シューティングシーンでの戦闘となる。
- グリーンデビル
- ワイリーステージ3のボス。イエローデビルの改良型。ボディは厚いゼリー状の物質で構成されており、目玉型のコアに埋め込まれたチップがそれを操る。ゼリー自体にも様々な攻撃プログラムが内蔵されており、分裂以外にも様々な形状に変化して襲い掛かる。
- ワイリーマシーン8号
- 最終ステージのボス。基本に立ち返り、飛行船型として進化した、対ロックマン戦用兵器。登場時はダークキャノンを装備した第1形態で出現するが、それがデューオの犠牲で破壊されるため、戦闘は第2形態から始まる。口中に強力なレーザー砲を装備し、左右にはリング状のビーム兵器を搭載している。本体が破壊されても、脱出機能としてワイリーカプセルグレートが起動する。
特殊武器[]
- MAIN
- 特殊武器名 - 所有するボス
- トルネードホールド - テングマン
- 小型の竜巻を起こす装置を発射する。ロックマン自身が竜巻の中に入ることで上昇する事ができる。敵を竜巻に触れさせることで攻撃も可能。
- アストロクラッシュ - アストロマン
- 画面全体に巨大な隕石群を降らす。発動中は無敵。エネルギー消費は大きいが、その威力、効果範囲は絶大。
- フレイムソード - ソードマン
- 炎エネルギーを収束させて作り出した剣を振るう。射程は短いが、ロックマンの苦手とする接近戦ではその真価を発揮する。また、一部の地形に特別な効果を及ぼす。
- サンダークロー - クラウンマン
- 高圧電流をロープ状に束ねて発射する。攻撃は中距離ほど進んだところでロックマンの手に返る。攻撃のほか、フックに引っ掛けることでぶら下がる事が可能。
- ホーミングスナイパー - サーチマン
- 敵を追跡する誘導ミサイルを発射する。チャージが可能であり、チャージ版はより多くのミサイルを一度に発射する。
- アイスウェーブ - フロストマン
- 地形に沿って進む氷の刃を放つ。敵によっては、当たった敵を凍りつかせて動きを封じられる。
- フラッシュボム - グレネードマン
- 十分な破壊力を備えた照明弾を撃つ。敵や地形に触れると小範囲に攻撃力を持つ爆風を起こす。爆風は長時間続く。照明弾なので暗いところでも重宝する。
- ウォーターバルーン - アクアマン
- 特殊液の入った水風船弾を発射する。攻撃のほか、一部の仕掛けに効果を及ぼす事ができる。
- SUB
- 特殊武器名 - 入手方法
- ロックボール - 最初から所持
- ライト博士お手製の武器。弾自体を敵にぶつけることで攻撃できる。蹴ったりドリブルをしたりして運ぶ事ができるほか、上から踏むことでハイジャンプをする事ができる。置いておくだけでも時限爆弾として使える。空中で出し、空中で踏む事を繰り返せば、空中連続ジャンプも可能。
- ラッシュバイク - 特定の中ボスを倒す
- ラッシュが変形するバイクに乗り、エネルギーが切れるまで高速で移動できる。乗っている間はダメージを受けず、ジャンプ力も倍増するが、3連射できるミサイルでしか攻撃できなくなり、敵に当たるとラッシュのエネルギーが大幅に減る。乗り降りは自由だが、その間もエネルギーは減り続ける。トゲの上は走れない。
- ラッシュクエスチョン - 特定の中ボスを倒す
- ラッシュを呼び出す。アイテム(エネルギー全回復の弥七もを含む)を持ってくることもあるが、砂嵐の映るホログラムを出す、その場で眠るなど無意味な行動をすることもある。
- ラッシュボンバー - 特定の中ボスを倒す
- ラッシュジェットが飛んできて、一定時間上空から爆弾を落として援護する。
- ラッシュチャージャー - 特定の中ボスを倒す
- ラッシュジェットが飛んできて、一定時間上空から回復アイテムをたくさん落とす。
パワーアップアイテム[]
いずれもライト博士の研究所でネジを消費して開発する。最大で8個まで装備可能だが、ネジ総数が限られているため、それ以下の数しか装備できないことも多い。
- パワーシールド
- ダメージを受けた際に後退しなくなる
- スペアエクストラ
- ゲーム開始時、およびゲームオーバーからの再開時の人数が四人になる
- シューティングパーツ
- 一度に画面に出せるロックバスターの弾数が五発になる
- エネルギーバランサー
- 武器エネルギー回復アイテムをとった際、残りエネルギーの少ない武器に自動的に振り分けられる
- イグジットパーツ
- 一度クリアしたステージから脱出できる
- レーザーショット
- チャージショットの威力が上がり、倒せなくても貫通するようになる。以下三つのバスター系パーツは選択した一つだけが効果を発揮する
- アローショット
- チャージショットが敵に当たると6つに分裂し、耐久力の高い敵には追加ダメージを与える
- オートシュート
- チャージショットが使用できなくなるが、チャージ中自動的に連射し続ける
- ステップブースター
- 梯子での移動速度が上がる
- エナジーセイバー
- 武器エネルギーが増加する
- ハイスピードチャージ
- チャージにかかる時間が短縮される
- ラピッドパーツ
- 一度ボタンを押すだけでロックバスターが三連射される
- スペアチャージャー
- ステージから脱出した際、残り人数が初期値まで補充される
- ブーストパーツ
- ロックバスターの弾速が上がる
- エクスチェンジャー
- ライフエネルギーが満タンの時にライフエネルギー回復アイテムを取ると武器エネルギーが回復する
- ハイパースライダー
- スライディングの速度が上がる
主題歌[]
- オープニングテーマ曲
- 『ELECTRICAL COMMUNICATION』
- 作詞・作曲:尾澤拓実 編曲:高橋圭一、尾澤拓実 歌:GANASIA
- エンディングテーマ曲
- 『BRANDNEW WAY』
- 作詞・作曲:尾澤拓実 編曲:高橋圭一、尾澤拓実 歌:GANASIA
その他[]
ボスキャラクターのうち、サーチマン、ソードマン、クラウンマンについては従来とは異なったボスキャラの一般公募がなされた。
3体の特徴的な部分を持った素体(胴体が分かれているもの(後のソードマン)、長い腕を持つもの(後のクラウンマン)、双頭であるもの(後のサーチマンでこの機体のみさらに片腕(サーチマンのキャノン砲部分)もデザイン公募の一環としてあった))のグラフィックを元にデザインを公募するというものであった。
外部リンク[]
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