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ロックマンゼロシリーズ とは、カプコンから2002年2005年に発売されたゲームボーイアドバンス向けのアクションゲームシリーズ作品

概要 編集

ロックマンXシリーズでも特に人気の高かったキャラクター、ゼロを主人公に置いたシリーズで、舞台もXシリーズの未来という設定。完成度の高い2Dアクションと、シリアスな世界観を特徴としている。

基本アクションはXシリーズを継承しているが、ボスを倒す事以外にも目的が存在するステージ、育成要素の強い「サイバーエルフ」という強化システムなど、従来のシリーズとは一線を画す新要素が数多く登場している。第一作目では特にこの傾向が強かったが、二作目以降から次第にロックマンシリーズやXシリーズに近いシステム性へと回帰していった。また、基本的に4作品とも全16ミッション構成(これはシリーズ続編のロックマンゼクスシリーズにも受け継がれている)。

ボス戦も今までのシリーズと大幅に異なっており、2作目以降は条件を満たすことで「EXスキル」という専用技を入手できるものの、基本的にボスを倒しても特殊武器は得られない。その代わりボスには雷、炎、氷、無の4つの属性があり、無属性以外のボスは弱点属性(雷→炎→氷→雷の3すくみ)を突くことで有利に戦うことができるようになっている。 ボスの名称はXシリーズと同じ「~・~」だが、前半が能力、後半がモチーフとなった動植物といった型はなく、名称内に多数の意味が込められていることが多い。また、ボスの異名のほとんどが当て字を含んでいる。 また、Xシリーズではまだない女性の8大ボスも登場している。

製作はインティ・クリエイツ。同社には初期のXシリーズ開発に携わっていた元カプコン社員も在籍しており、実際に本シリーズの開発も担当している。また、カプコン第二開発部部長の稲船敬二は、ロックマンXの主人公はゼロにしたかったと話しており、本作はそれが実現したものとも言える。

2006年以降、様々な場でスタッフによる「ゼロシリーズは完結した」という旨の発言がなされている事[1]、またゼロシリーズの直続編的作品である「ロックマンゼクス」が発売された事などから、シリーズ存続の可能性は低いという見方が強いが、続編を望む声は今も絶えない。

テンプレート:ネタバレ

シリーズ 編集

主要キャラクター 編集

カッコ内に記載されているZ1といった記述は登場シリーズの略称。(Z1:ロックマンゼロ、Z2:ロックマンゼロ2、Z3:ロックマンゼロ3、Z4:ロックマンゼロ4)

ゼロ (ZERO) (声優:風間勇刀
伝説のレプリロイド、本シリーズの主人公。十の光る武具の一つ、ゼットセイバーを持つ。妖精戦争後、100年にわたって封印されていた。シエルによって目覚めた後はレジスタンスに協力することとなる。ロックマンXシリーズのゼロとは同一人物であるが、風貌がかなり異なる(体の色が赤・白主体から赤・黒主体になった、声優も異なる)。これはそれぞれのシリーズにおける視点の違いに起因するものであり、本来の外見などは全く変わらないというのが公式の見解である[2]。パッシィによって強引に眠りから覚めたゼロはその記憶の殆どを失っており、Xシリーズでの出来事をあまり覚えていない。そのためか性格がXシリーズよりもクール(無口)になっている(Z1では最終ステージ以外ではほとんど喋らない)。ネオ・アルカディアとの闘いの最中、その記憶を断片的に蘇らせていく事となる。Z3にて自身の体に関する秘密を知るが、彼の心は揺るがなかった。Z4終盤でラグナロクと融合したバイルとともに大気圏へ突入、消息を絶っている。 『破壊神』『英雄』など、劇中でのゼロに対する認識、呼称は様々であるが、当人はそれに縛られることなく最後まで信じる者のために戦い続けた。
シエル (Ciel) (声優:田中理恵
ネオ・アルカディアの優秀な科学者を産出する計画に基づき、遺伝子操作によって産まれた人間の少女。Z1の時点での年齢14歳。かつてはネオ・アルカディアに所属していたが、現在は処分を免れたレプリロイド達と共に生活し、レジスタンス活動を行っている。聡明で、多くのレプリロイド達から慕われている。
彼女がレプリロイドを救おうとする理由は、自分がエックスの代行として製作したコピーエックスのせいで、多くの無実のレプリロイドが処分されることになった責任からでもある。レプリロイドやサイバーエルフの研究を主としているが、エネルギー不足を解消する為の新システム「システマ・シエル (System-a-Ciel)」を開発したり、若いながらもレジスタンスの司令官を務めるなど、その才能は多岐にわたる。レジスタンスとして活動してはいるが争いを好んでおらず、科学の力による平和的解決を望んでいる。その為、強行派である新司令官エルピスとはしばしば意見が対立していた。ゼロには愛情にも似た感情を抱いている節がある。
セルヴォ (Cerveau)
レジスタンス一の技術者。さまざまな武器開発して、ゼロに与える。武器開発に明け暮れるあまり、1週間近くもエネルゲン水晶の補給を忘れてしまうほどの熱中ぶりである。シエルに対し父親にも似た感情を持っており、シエルを影ながら支える功労者でもある。
アルエット (Alouette) (声優:広橋涼 - CDドラマ)
サイバーエルフの世話をしている女の子のレプリロイド。アルエットという名前はシエルにつけてもらった。シエルを尊敬しており、シエルに作ってもらったぬいぐるみを常に抱いている。将来はサイバーエルフを研究するのが夢。
オリジナルエックス (Original X) (Z1〜3)(声優:水島大宙 - CDドラマ)
100年前、ゼロと共に戦った伝説の英雄。十の光る武具の一つ、エックスバスターを持っていた。ネオ・アルカディアの指導者でもあったが、自らのボディをダークエルフ封印のために差し出し、現在はサイバーエルフとなっている。ゼロ同様、旧シリーズとは風貌がかなり異なっており、さらに口調も変わっている(一人称が「俺」から「僕」になっているなど)。度々ゼロ達の前に現れ、僅かながらのサポートや助言を与えていた。しかし、Z3のエンディングで力を使い果たし、人間とレプリロイドの未来をゼロに任せ、世界から去っていった。
コルボー (Colbor) (Z1、Z4)
レジスタンスのメンバー。通称「コルボー・チーム」のリーダー。行動的だが、おっちょこちょいな点が目立つ。Z4では、ネオ・アルカディア壊滅後の人間の救出作戦の現場指揮を取っていた。
アンドリュー (Andre) (Z1〜3)(声優:西川幾雄 - CDドラマ)
レジスタンスに同行している。元はパン職人だったらしく、その前は船乗りや教師もしていた。昔人間の女性と恋仲となり彼女だけ老いていく事に心を痛め、シエルに嘆願して老人型に改造してもらった。封印される以前のゼロを知っていた節がある。ちなみに、あることをすると若返る
コピーエックス (Copy X) (Z1、Z3)(声優:今井由香
伝説の英雄・エックス(のDNAデータ)をシエルがコピーしたもので、ネオ・アルカディアの指導者。コピーとは名ばかりで、オリジナルと異なり、人間至上主義で高慢な性格。自称「オリジナルエックスの完全なるコピー」、「英雄」。戦闘時にはアルティメットアーマーに似た白いアーマーを装着する他、「シャイニングトランスフォーム」を発動する事で更に強力な戦闘形態へ変形する。
Z1でゼロに敗れるも、Z3ではドクターバイルがコピーエックスを改造した「コピーエックスMk2」として復活する。その際、言語回路(又は頭脳回路)に欠陥が生じたのか、台詞に「ギギ」という機械音が混じっている。再びネオ・アルカディアの指導者として君臨するも、バイルを無条件に信頼しているような言動を繰り返し、また人間を危険に晒す様な作戦も厭わなくなっているなど、バイルに都合の良い傀儡と化していた。その後再びゼロと対峙するも敗北。最期はバイルに仕掛けられた、シャイニングトランスフォームを発動した際に作動する罠によって自爆する。
ハルピュイア (Harpuia) (Z1〜3)(声優:緒方恵美
エックスのデータを基盤として誕生した、ネオ・アルカディア四天王 (The Big Four) のリーダー格。十の光る武具の一つ、ソニックブレード(二刀流)を持つ。誇り高い性格で、「賢将」・「翠緑の斬撃」という二つ名の元、エックスを政治面で補佐していた。「烈空軍団」を率いる。
エックス(オリジナル、コピー含め)を崇拝し、人間を守る事を絶対としているが、コピーエックスの統治しているネオ・アルカディアの在り方に少なからず疑問を持っている節もある。コピーエックスの死後はネオ・アルカディアの指揮代行を務めていたが、コピーエックスMk2復権後、度重なる失態を指摘され、レヴィアタンやファーブニル共々幹部の座を追われてしまった。その後、バイルによってネオ・アルカディアが掌握されてしまった事から、人間たちを守るためにネオ・アルカディアと離別している。それ以降の足取りに関しては作中で明言されなかったが、後にスタッフインタビュー等で彼らのその後が語られている(詳細は四天王参照)。名前の由来は、ギリシャ神話に登場する妖鳥ハーピーの別名。
レヴィアタン (Leviathan) (Z1〜3)(声優:今井由香
四天王の紅一点で、水中戦が得意。十の光る武具の一つ、フロストジャベリンを持つ。「妖将」・「蒼海の海神」と呼ばれ、「冥海軍団」を指揮する。部下は熱血漢が多い。普段はクールだが、ゼロと対峙して以来、彼に愛憎の入り混じったような執着心を抱き、感情的な振舞いが見られるようになる。ハルピュイアとの連携で対流圏操作を行い、人間の生存圏を再生する事が主な任務。「地上はホコリっぽい」という理由で水中に居ることが多い。名前の由来は、旧約聖書に登場する海の怪物レヴィアタン
ファーブニル (Fefnir) (Z1〜3)(声優:中井和哉
四天王の一人で、対レジスタンス焦土作戦を執行する「塵炎軍団」のトップ。十の光る武具の一つ、ソドム&ゴモラ(マルチプルランチャー)を持つ。前線で戦うことを好み、「闘将」・「紅蓮の豪腕」の異名を持つ。常に己の強さに見合う好敵手に飢えており、事ある毎にハルピュイアを挑発しているが、これはファーブニルがハルピュイアの力を認めている事の表れである。ゼロに敗北した後は彼との決着に固執するようになる。自ら前線に立って戦う事を好むせいか、他の軍団に比べて所属レプリロイドが極端に少ない。レヴィアタン曰く「戦闘バカ」。名前の由来は、北欧神話やゲルマン神話に登場するファフニールの別名。武器のソドム&ゴモラとは、旧約聖書に出てくる天の火で滅ぼされたという都市の名前である。
ファントム (Phantom) (Z1、Z3)(声優:稲田徹
四天王の一人で、「斬影軍団」の頭領。十の光る武具の一つ、闇十文字(手裏剣)を持つ。隠密行動に長け、「隠将」・「漆黒の幻影」とあざなされる。四天王の中では温厚・寡黙な性格であるが故に、周囲から甘く見られている。が、エックスに対し絶対的な忠誠を誓っており、その存在を脅かす者には一片の情けもない。ゼロとの闘いで敗北し自爆するが魂は消滅せず、現在はサイバー空間に身を潜め、死してなおエックスを守護する。ゼロ2で復活予定があり、アームドフェノメノンのデザイン画はゼロ3のヘルバット・シルトに酷似している。名前の由来は、西欧で亡霊・幽霊という意味を持つファントム
ダークエルフ (Darkelf) (Z2〜3)
妖精戦争末期に使用された、レプリロイドの能力を格段に向上させるサイバーエルフ。本来は“マザーエルフ”という名称であったが、バイルによって改造・利用されていた。Z2で封印を解かれてからは各地を彷徨い、レジスタンスやネオ・アルカディアがその行方を追っていた。その後ネオ・アルカディアに回収され、バイルに再び利用されかけるも、最後にはバイルの呪いが解け、マザーエルフへと戻る事ができた。そのまま何処かへと飛び去っていき、以降姿を見せる事は無かった。
ベビーエルフ (Babyelf) (Z2〜3)
ダークエルフの量産型コピー。アルエットによって「クリエ」(創造“Creer”)「プリエ」(祈り“Prier”)と名づけられる。クリエはエルピスが所持していたもの、プリエはデュシスの森でゼロが回収したものである。Z2の時点では赤ん坊の様に「ミー」や「ママ」といった簡単な単語しか喋れなかったが、Z3では会話が可能なレベルにまで成長している。その名称通り両者とも子供っぽく無邪気な性格で、マザーエルフに会いたいが為に善悪の区別もつかないままバイルに協力。新たな体と力を与えられゼロに襲い掛かったが、アンダーアルカディアでの戦いで敗北、消滅した。
バイル (Vile) (Z3〜4)(声優:大塚周夫
ネオ・アルカディアの悪の科学者。マザーエルフをダークエルフに、ゼロオリジナルボディをオメガに改造した張本人。妖精戦争を惹起した罪で冷酷な処罰(半レプリロイド化)を受け、ネオ・アルカディアを追放された過去を持つ。死ぬ事も許されず、戦争によって荒廃した世界をさまよった経験から、人間もレプリロイドも全て憎悪の対象となっている。Z3にてコピーエックスを復活させ、ネオ・アルカディアに復帰。彼を利用する事でネオ・アルカディアの支配者へと上り詰め、謀略の限りを尽くす。最終的には地球の軌道上に浮かぶ巨大衛星攻撃砲台「ラグナロク」を使い、外界の自然を全て破壊する事で、人間やレプリロイドに自分と同じ「永遠の苦しみ」を与えようと企んだ。しかし、ゼロによって追い詰められ、最期はラグナロクそのものと融合するもゼロに倒された。この際に生じたラグナロクの破片が、ゼクスシリーズに登場するモデルVの基となった。英語版においては発音にあわせ「Weill」とドイツ語表記される。Xシリーズの登場キャラであるVAVAの名称が海外版では「Vile」となっている事から、名称の被りを回避する為の措置と思われる。

主要武器 編集

ロッド系武器やゼロナックルに関しては、各作品の「武器」参照。

ゼットセイバー (Z Saber)
登場シリーズ Z1〜Z4
緑色のビーム状の刃をもつ。復活直後のゴーレム戦でサイバーエルフのエックスから渡された。以後全シリーズに登場しており、十の光る武具の一つ。三段斬り、チャージ時の攻撃力の高さに加え、EXスキルによって衝撃波も撃てるなど遠近攻撃に富んだ能力の高い武器。オメガも使用しているがこちらは刃が紫色になっている。EXスキルは12種類で全てのスキルの能力は同じである(ただし属性、+属性効果は各シリーズで異なる)、Z4では属性が完全に固定された。
バスターショット (Buster Shot)
登場シリーズ Z1〜Z4
ゼットセイバー同様全シリーズに登場している。元はレジスタンスのミラン [3]のものだったがゼロに託された。レジスタンスが持つ旧式の携帯銃だったが、ゼットセイバーの柄をマガジンとして装着する事で強力なエネルギーブリッドを撃つ事が可能になった。チャージショットの威力は並みだが、EXスキルによってレーザーや爆発する弾などバラエティに富む能力を持つ。ゼロは復活後に手にしたが、オメガも所有している。EXスキルは12種類でセイバーとは違いスキルの能力はシリーズでほとんど違う。
シールドブーメラン (Shield Boomerang)
登場シリーズ Z1〜Z3
レジスタンスのセルヴォによって昔のゼロのデータから復元された武器(Z1)、Z2からはセルヴォが自作で作った武器。エネルギー弾を跳ね返す盾・一定距離を飛んで戻ってくるブーメランとして使える。Z1・Z2ではスキルアップすることでより遠くまで飛ばせるようになる。Z2では一部の弾は跳ね返せなくとも防ぎ無効化することが出来る。EXスキルは3種類あり、床に沿って飛ばしたり、周りと旋回させたり、弾をエネルゲン水晶に変えたりすることができる。

EXスキル 編集

ロックマンゼロ2より採用されたシステム。ゼロのレベルがSかAの状態でボスを倒す(ゼロ4では天候をボスに有利な状態にしてボスを倒す)と習得できる。ちなみに、システムの正式名称は「エクストラ・スキル・キャプチャリング」である。

初出作であるゼロ2では、「エナジーチェーン」や「フィルターシールド」といった他目的に使用できるスキルも存在していたが、ゼロ3以降は攻撃目的としたスキルにまとめられていった。ゼロ4では、さらにセイバーとバスターの2種類のスキルに絞られ、シリーズを重ねる毎にシンプルさが増していった。

作品ごとのEXスキルの詳細については、各作品のEXスキルを参照。

用語、その他 編集

四天王 編集

「The Big Four(ザ ビッグ フォア)」。エックスのDNAクローニングによって誕生した、ネオ・アルカディア直属のイレギュラーハンター。「賢将」ハルピュイア (Sage Harpuia) 、「妖将」レヴィアタン (Fairy Leviathan) 、「闘将」ファーブニル (Fighting Fafnir) 、「隠将」ファントムの4名で構成され、それぞれ自らの軍団を率いている。分類的にはレプリロイドではなく、バイオロイドという。

ハルピュイアやファントムのような忠誠心の厚い者や、ファーブニルやレヴィアタンのように己が欲望を優先して行動する者など、エックスのクローン体とはいえ、その個々の性格はまるで異なる。ゼロというもう一人の英雄と戦い、互いに考えをぶつける事で、その立場や思考を大きく変化させていく。

本来、彼らは地球環境再生のための復興活動が任務であり、ハルピュイアとレヴィアタンは互いの連携での気象コントロールによる生存圏拡大という主旨に適った任務を帯びているが、ファーブニルは武力行使によるイレギュラー鎮圧、ファントムはエックスの身辺警護及びイレギュラーの諜報など、その活動内容は対極的である。 彼らは謂わば、ネオ・アルカディア政府の「地球環境再生」と同時に「イレギュラー抑止」の両立を目指した結果であり、決して戦闘用として存在しているわけではない。が、その一方でアームドフェノメノン (Armed Phenomenon) と呼ばれる戦闘に特化した2次形態に変身する事も可能であり、彼らの役割は多種多様である。

Z1終盤にて、ファントムがゼロをコピーエックスの元に行かせまいとして自爆した後も、残った3名で引き続き四天王としての責務を果たしていた。しかし、Z3にて全員コピーエックスMk2の命により幹部の座を追われた上、バイルによってネオ・アルカディアが支配されてしまった事もあり、実質四天王は機能しない状態となってしまった。

彼らのその後に関しては、当初スタッフは「バイルの攻撃から人間達を守る為にどこかで戦っているかもしれない」[4]としていたが、後に「Z3終盤でオメガの爆発からゼロを庇い全員死亡した」[5]と発言している。

ミュートスレプリロイド (Mutos Repliroid) 編集

ネオ・アルカディアの中でも、特に地位の高い数体のレプリロイドの総称。その力に縋ろうという人々の想いから、ほとんどが神獣などの伝説的な生物などに模されて作られている。(ミュートス:「神話」の意)

サイバーエルフ 編集

人間、及びレプリロイドのサポートとして作られたプログラム生命体。ナース系(Nurse Type、ライフ増強&回復)、アニマル系(Animal Type、身体能力強化)、ハッカー系(Hacker Type、データ書き換え)の3種に分類される。エネルゲン水晶によって成長するエルフも存在し、成長する事で初めてその能力を発揮できるようになる。「ゼロ1」のみ、隠し要素としてレア系エルフ(ジャクソン、Jackson)が登場する。

基本的に、人間には見る事も触る事もできない(特殊なバイザーと手袋を装着することで可能)。「ゼロ1」に登場したパッシィ (Passy) [6]のように、意思を疎通できる者であれば会話をする事も可能らしい。繁殖能力はないものの、性別や年齢という概念も一応は存在するようである。サイバーエルフ・エックスのように「レプリロイドの魂」としても扱われている。

プログラム生命体とはいえサイバーエルフにも「死」は存在し、その能力を発揮すると消滅してしまう。また、物理的攻撃によりダメージを受ける事もあれば、日光に触れると消滅してしまう特殊なケースも存在する。

「ゼロ3」では、シエルの研究の成果もあって持続的にエルフの能力が使えるようになる。これまでの融合タイプ(フュージョン)から、装備タイプ(サテライト)への変更が可能となった為である[7]。さらに「ゼロ4」では、複数のエルフの能力をコピーして使用できる新型エルフの開発にも成功している。ちなみに、新型エネルギー「システマ・シエル」もサイバーエルフの技術を応用したものである。

妖精戦争時代ではサイバーエルフを兵器として投入させる為の研究も行われていたらしく、「ゼロ4」におけるプアエルフはその失敗作であり、放棄されたレプリロイドに取り憑いて攻撃してくる。

マザーエルフ (Motherelf)
イレギュラー戦争を終わらせるべく開発された、究極のサイバーエルフ。イレギュラー化したレプリロイドのプログラムを書き換え、正常に戻す機能を持っている。そして、サイバーエルフの始祖こそがマザーエルフであり、対イレギュラー戦争の切り札であった。
サイバーエルフはシエルの祖先である女性が∑ウイルスの研究データを元に開発したものであり[8]、その研究成果こそがマザーエルフであるが、後にバイルによってダークエルフへと改造される事となる。ダークエルフへと変化した際、レプリロイドを自在に操る為のコントロール機能が付加されている。

妖精戦争 編集

「ロックマンゼロ2」から劇中に登場し、「ロックマンゼロ3」にて初めてその内容が明らかとなった。イレギュラーによる抗争から、サイバーエルフを悪用した争いへの転換期を「妖精戦争」と定められている(この戦争にアクセルやシグマ、ライトやワイリーといったXシリーズの登場人物達が関わっていたかは不明)。

バイルの手によって破壊兵器となったオメガと、そのサポートとして改造されたダークエルフを用いてイレギュラー戦争の最前線で戦わせようとしたのが事の発端である。オメガ自身の圧倒的な戦闘力に加え、ダークエルフのレプリロイドを自在にコントロールする能力によってイレギュラー同士を戦わせる事で、オメガの投入から4年で戦争は終結する。しかし、オメガによるイレギュラー虐殺は結果として全人類の60%、レプリロイドの90%の死滅という、イレギュラー戦争史上最悪の悲劇を生んだ。

また、ダークエルフのコピーとして製作されたベビーエルフも戦争に投入されているが、これは妖精戦争当時において、未だダークエルフの能力が不完全であったためではないかと推察される(ゼロ3において、バイルはベビーエルフの投入に関してあまり重要視していなかったため)。オメガにしても、バイルからすれば戦争当時は「完璧」とは言い難い出来だったようである。

最終的にエックスと、新たなボディ(コピーボディ?)で目覚めたゼロの両英雄によってオメガは破壊される。戦争終結後、ネオ・アルカディアは「人間であるバイルが引き起こした戦争」という事実を隠蔽するため、戦争に関するあらゆる資料をオメガ本体と共に宇宙船へ積み込み、宇宙へと追放した。オメガを完全破壊するのではなく追放、という処分になった理由は不明。 宇宙船は地球を周回するようにプログラムされていたほど監視体制は厳重であったようである。 なお、ゼロはこの妖精戦争終結後に再び長い眠りについている(そのため、彼が眠りについていた期間は実質100年ではなく、それよりももっと長い期間という可能性が高い)。

バイルに改造されたダークエルフは、その体を2つに分けられ封印される。そのうちの半身は、ネオ・アルカディア最深部にそびえ立つ巨塔内にある封印装置ユグドラシルに収められる。ユグドラシルでの封印には、エックスが自らのボディを封印のキーとして使用した。

そして、戦犯であるバイルは当時の人間達の手によって、記憶の全てをデータ化、老いた体を再生させるアーマーを組み込まれ、心身共に朽ちる事を許されない「不死の刑」に処せられ、ネオ・アルカディアから追放される事となる。

漫画版 編集

別冊コロコロコミックにて03年6月号~06年2月号まで連載、舵真秀斗が執筆。単行本は全3巻。

世界観を深く掘り下げるよりも、掲載誌の読者に「ロックマンゼロ」の知名度を広げることを目的に、読者の年齢層に合わせたオリジナルストーリーを展開(最大の違いは、ゼロが記憶喪失ではなく二重人格という点で、非戦闘時は非常に弱々しくなる)。それでも読者からの反応が低かったため、さらに後半はキャラクターのみを共有する、ほぼ完全なギャグ漫画へと路線変更した(これらの方針は編集部との話し合いにより決定したとのこと)。

オリジナルになった要因には、作者がアクションゲームが苦手でゲームを初作のオープニングステージで断念したため、という可能性も指摘されている。この点に関しては同様にアクションゲームが苦手であったロックマンX岩本佳浩が高評価を得た例もあることから「もう少し何とかなったのでは」という意見もある。

脚注 編集

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  1. 「ロックマンゼロ オフィシャルコンプリートワークス」内スタッフインタビュー、公式ファンサイト「u-capcom」投稿イラストコーナーのスタッフコメント
  2. 『リマスタートラック ロックマンゼロ・テロス』ブックレット
  3. Z1のオープニングに登場。ゼロを復活させようとするシエルを守るために戦い死亡した。
  4. u-capcom:『ロックマン ゼロ4』四天王大好き!
  5. 「ロックマンゼロ オフィシャルコンプリートワークス」内スタッフインタビュー
  6. オープニングにて、眠りについていたゼロを復活させたエルフ。その能力から彼女はナース系だと考えられている。
  7. これ以降、各エルフの種類によって羽の形状が変化した。
  8. これに関してはあくまでも「初期設定」として紹介されており、本編ではこのことに関しては触れていないので、本当かどうかは不明である。

関連項目 編集

外部リンク 編集

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