ゲームボーイカラー(GAMEBOY COLOR)とは、1998年10月21日に任天堂が発売した携帯型ゲーム機である。同社のゲームボーイの上位互換機。
概要[]
ゲームボーイの上位互換機として開発され、ゲームボーイ用のソフトも動作する。
画面が4階調モノクロだったゲームボーイに対し、32768色中最大56色表示可能になった。ただし、56色まで表示されるのはゲームボーイカラー専用もしくはゲームボーイ&カラー共通として発売されたソフトのみで、以前のソフトは4~10色のカラーが割り当てられる。
また、追加された機能として、モノクロ用ソフトにおける起動時の配色選択と、赤外線通信機能がある。後者はゲームボーイアドバンスに継承されなかった唯一の機能である。
従来の機種にあったコントラスト調整ダイヤルは液晶の視認性が向上したため、ユーザーが調整する必要がなくなり、ユーザーがいじれない所に移動している。
ストラップホールがはじめて実装された任天堂のハードでもある。
2009年現在でも修理サポートは受け付けられている。
カラー選択機能[]
モノクロ用カートリッジを挿して起動した際に、モノクロ4階調に対してハード側で4~10色のカラーを割り当てる機能がある。
背景の配色が4階調、キャラクター表示などに用いられるスプライトが3階調+透過色の配色を2パターン持つため、4+3×2で最大10色である。背景とスプライトの表示色を変えることによって従来背景に埋もれてしまっていたキャラクタが見やすくなる反面、本来意図されていない見え方になることも多い。
配色は12パターンあり、十字キー4方向とA/Bボタンの押し方により選択できる。一般的なソフトでは背景が緑系統でスプライトが赤系統の配色がデフォルトだが、任天堂のソフトは種類によってデフォルト配色は異なり、コマンド入力では出せない特定のソフト専用の配色が用意されている場合がある。例えば『ポケットモンスター 赤・緑』ではそれぞれ赤・緑を基調とした配色が選ばれ、『星のカービィ』では専用の柴調の色彩になる。スーパーファミコン向けのスーパーゲームボーイシリーズの色選択機能の後継ともいえるが、両者に互換性はない。
基本仕様[]
- CPU:カスタムZ80 4MHz/8MHz(倍速モード)
- RAM:8kバイト(カートリッジ側に64kバイトまでの増設メモリを搭載可能)
- VRAM:16kバイト
- ROM:最大64Mビット(=8Mバイト、発売されたソフトの実績値)
- サウンド:ステレオ、PSG音源4チャンネル (波形メモリ1音、矩形波2音、ノイズ1音)
- 画面:TFT液晶ディスプレイ(160×144ドット、32768色中最大56色表示可能)
- 電源:単3形乾電池2本(単3アルカリ乾電池2本使用で平均約20時間稼動可能)
- 通信:シリアル通信ポート、赤外線通信
カラーバリエーション[]
テンプレート:節stub
- オリジナルカラー
- レッド(1998年10月21日 - )
- パープル(1998年10月21日 - )
- イエロー(1998年10月21日 - )
- ブルー(1998年10月21日 - )
- クリアパープル(1998年10月21日 - )
- クリア(1998年10月21日 - )
- トイザらス限定カラー
- アイスブルー
- ミッドナイトブルー
- クリアグリーン
- TSUTAYA限定カラー
- ウォーターブルー
- ローソン限定カラー
- アクアブルー&ミルキーホワイト
- 福岡ダイエーホークス優勝限定カラー
- クリアオレンジ&クリアブラック
- エイデン限定カラー
- クリアブラック
- カードキャプターさくら限定カラー
- ホワイト&ピンク(2000年3月24日発売)
- イトーヨーカドーとメッセサンオーのみの限定販売
- 本体表面にさくらのイラストとロゴが入った貴重な機種
その他[]
1998年当時、任天堂はゲームボーイの後継種としていきなりゲームボーイアドバンスを開発するつもりだったが、ソフトメーカーからの「カラーでの携帯機種を」との要求から急遽開発、発売されたものであるテンプレート:要出典。
- 本来は、1998年1月21日に発売が予定されていたが、急遽発売予定日が延期された(前年に発生したポケモンショックの影響とみられる)。
本体の標準色はアメリカ合衆国の市場調査で最も人気のあった色として青紫(パープル)が採用された。この色は以後、ゲームボーイアドバンスやニンテンドーゲームキューブの標準色として受け継がれる。また、青紫は男性的な青と女性的な赤を合わせた中性的な色という意味合いもある[1]。日本国外向けには、本体色はパープルとクリアパープルだけにする予定であったが[2]、後には海外でも日本向けと同じ色の本体や、海外版限定色であるキウイ色の本体が発売された。
また、発表当初の試作品と製品版では液晶部分のデザインがやや異なっている。
初のゲームボーイ&カラー共通ソフトである『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』は1998年9月25日と本機に先駆けて発売されている。(このカートリッジには、発売時期によって従来の灰色カートリッジとカラー対応を表す黒色カートリッジの二種類がある。)
画面描画中にカラーパレットを書き換えることで56色以上の表示が可能である。
NINTENDO64用周辺機器としてスーパーゲームボーイ3(仮)が出る予定だったが、展示会出展用の専用機器が作られたのみで市販はされなかった。その為ゲームボーイカラー専用ソフトは、ゲームキューブの周辺機器であるゲームボーイプレーヤーが発売されるまでの4年間、据置型ゲーム機では遊べなかった。
- ↑ ゲームボーイカラーインダストリアルデザイナーのインタビュー グレーはすでにゲームボーイで使っていたからナシだし、赤ではどうしても女の子向け、青では男の子向けのイメージがあるから、その中間のパープルが無難な線として浮上したんですね。さらなる話し合いの結果、ちょっと青みがかったあのパープルができあがったワケです。世界市場に受け入れられるようにと作った、特別な色なんですよ。
- ↑ ゲームボーイカラープロジェクトマネージャーのインタビュー そんなワケで、日本では多色展開のゲームボーイカラーですが、海外ではパープルとクリアパープルしか発売されてないんですよ。
周辺機器[]
以下の他ゲームボーイポケット用周辺機器も使用可能。
型番 | 名称 | 備考 | 価格 |
---|---|---|---|
CGB-001 | ゲームボーイ カラー |
本体 | 6,800円 |
CGB-002 | カートリッジ | カートリッジのみの販売はない。 ラベル側から見て右上に切り欠きがなく 初代機に挿入しても電源が入らない。 |
|
CGB-003 | 通信ケーブル | MGB-008と同等。 | 1,500円 |
CGB-004 | 変換コネクタ | MGB-004とは逆にMGB-008・CGB-003を 初代GB対応にする。日本では未発売。 |
|
CGB-005 | モバイルアダプタGB | GBA用ソフトにも対応ソフト有り。 | 3,800円 |
※CGB-001は1999年5月23日に価格改定、発売当時は8,900円(税別)
※CGB-005は2001年7月19日に価格改定、発売当時は5,800円(税別)
関連項目[]
テンプレート:Commons
- ゲームボーイ
- ゲームボーイアドバンス
- ゲームボーイのゲームタイトル一覧
外部リンク[]
テンプレート:家庭用ゲーム機/任天堂
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