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アーマード・コアラストレイヴン(ARMORED CORE LAST RAVEN)は、フロム・ソフトウェアから発売されたプレイステーション2用ロボットアクションゲームであり、PS2でリリースされた最後のACシリーズである。通称はLRLast Raven)。キャッチコピーは「誰もが、生きるために戦っている。」。2005年8月4日発売。2006年11月30日に廉価版が発売された。

ACシリーズ10作目として位置づけられている作品だが、9作目のアーマード・コア ナインブレイカーと本作の間に、アーマード・コア フォーミュラフロントがリリースされているため、厳密にいえばロボットアクションゲームとしてのACシリーズ第10作ということになる。

ストーリー 編集

特攻兵器の飛来(NXのエンディング)により世界が壊滅的打撃を受けてから数ヵ月後。辛うじて企業として生き残ったミラージュ、クレスト、キサラギの3社は自分達の支配の安定化を目的として「アライアンス」として同盟を結ぶ。これに対し、一部のレイヴンが武装組織「バーテックス」を組織し、"アライアンスの打倒とレイヴンによる新たな秩序の創出"を旗印に、アライアンスに対する総攻撃を予告した。両陣営の戦闘は激しさを増し、総攻撃の予告時刻まで残り24時間。戦局の行方は旧世代兵器との戦闘を生き延びた、22人のレイヴンに委ねられた。

特色 編集

24時間でミッションを十数回遂行、その内容により最終ミッションが変化するアクティブミッションと呼ばれる形態を採る。同時間帯に存在する複数のミッションのうち、1つを受ける形式を繰り返す。高い技術が要求されるため、難易度が非常に高い。また、敵レイヴンのほとんどが強化人間であることもあり、批判を受けている。

ブースタの出力上昇により、速度は前作に比べ格段に上昇した。同時に機体温度の上昇が緩和され、ブースタでの移動時に大きな影響は出なくなった。

パーツごとにダメージが蓄積し、一定値を越えると2段階に破損、破壊され性能が低下する部位破壊システムが導入された。ただし、フロート脚部使用時にはコアではなく脚部に被弾することが多く、被弾による損傷で高機動性を売りにすることが困難となり、結果として冷遇されてしまっている。同様に、タンク脚部を使用している際は頭部が破壊されやすくなるという難点がある。

対戦における禁止パーツの数は少なめ。ただ、一部の高出力ブースターは制限される場合がある。

また、過去作品に登場したパーツが復刻版として多数追加されており、アリーナではこれまでのオープニング映像に出演した機体と戦うことができる。

前作までは機体をガレージに3機までしか待機させる事ができなかったが、本作では5機まで待機可能となっている。ガレージ自体のレイアウトも変更され、機体の閲覧機能が追加された。

キャラクター 編集

プレイヤーの周辺人物 編集

シーラ・コードウェル (声:深見梨加
プレイヤーのマネージャーを務める女性。元はミラージュに所属していたが退社して現在に至る。歴代のオペレーター達と異なり、依頼の報酬から分け前を貰っている為か、依頼の結果に一喜一憂するような言動が多い。また、依頼の達成が確実と見るや報酬の増額交渉を始めたりもする。
エド・ワイズ
プレイヤーのリサーチャー。腕は確かで様々な情報を伝えるが、その口は非常に辛口で、レイヴンを酷評する事も多い。

バーテックス 編集

ジャック・O (声:津田健次郎
バーテックスのリーダー。元はアークの主宰で上位ランカーでもあった。作中登場人物は単にジャックと呼ぶことが多いが、本名が実際にジャックであるかどうかは不明。
搭乗機はNXと同じフォックスアイだが、機体構成に若干の相違が見られる。
特攻兵器襲来後の一時期は消息不明となっていたが、現在はそのカリスマ性を生かしてバーテックスを結成し、アライアンスに宣戦布告する。物語の中盤以降、自らの戦力を削ぐような不可解な行動を取り始める。
因みにファンの間ではその弱さが人気を呼び、『弱王』と呼ばれている。
烏大老(ウーターロン)
NXから引き続き登場。バーテックスの最古参レイヴンであり、実質的ナンバー2。主要幹部であると同時に現場における指揮官も務め、ジャック・Oからの信頼も厚い。
搭乗機体の名称はNXと同様にエイミングホークだが、若干機体構成に変化がある。
かなりの強敵であり、主人公との戦闘場面は主人公に不利な状況で戦う。また、操作に慣れていないとあっという間に倒される。
ンジャムジ (声:樫井笙人
NXにも登場したレイヴン(ただし補充ランカーであり、NXの本編には登場しない)。搭乗機体名はNX同様ウコンゴ・ワ・ペポ。
正々堂々と戦う事を旨とし、ジャック・Oとの間には奇妙な友情があるとも言われる。
機体は高機動型。最低限の防御力は確保している。
Ω
NXより再登場を果たしたレイヴン。NXにおいてはンジャムジ同様、補充ランカーであった。搭乗機体はNXと同じく、重量逆関節の「ClownCrown」。機体構成は変化している。
純粋に殺戮を楽しむ享楽主義者にして、エド・ワイズ曰く「バーテックスでもっとも危険な異端児」。
因みに実際の戦闘能力はそれ程高くない。
G.ファウスト
特攻兵器襲来後に現役復帰した老兵。バーテックス内部での扱いは低く、決して有力なレイヴンとは言い難い。現役復帰した理由は不明。搭乗機体は中量二脚の「パンツァーメサイア」。
有力なレイヴンでないため、戦闘能力は低い。
ライウン(声:武村大)
バーテックスの実力派レイヴンで、NXにも登場している。搭乗機体はNX同様、重量逆関節の「ストラックサンダー」。この機体も構成が変わっている。
ルートによっては最初のミッションで戦うことになる相手だが、ニューゲームで開始した場合、対応が極めて困難となる。
この機体も強化人間を使っており、相当な強さを誇る。

アライアンス 編集

エヴァンジェ (声:桐本琢也
アライアンス戦術部隊の司令官。元アーク所属のレイヴンでジャック・Oとは因縁がある。また、自らを『ドミナント』であると認識していた。
エド曰く「力は確かにあるが、それよりも自己顕示欲が強い」
愛機はNXと変わらずオラクルだが、こちらはパーツやカラーリングがNX時代とは大きく異なっている。
ルートの分岐によってライバル、もしくはかませ犬という非常に差のある扱いを受けることになる。
プリンシバル (声:大浦冬華
戦術部隊唯一の女性レイヴン。NXにも登場している。
フロートACの"サンダイルフェザー"を駆る。エド・ワイズ曰く才能はあるが実力不足であり、「余り賢い女ではな」く、「同情に値する」とのこと。
モリ・カドル
アライアンスに属するレイヴンの1人。戦術部隊ではなく本部直属になっているが、これは戦術部隊の隊長であるエヴァンジェの彼に対する評価が極めて低いため。
搭乗する機体の名称はピンチベックといい、これはNXでジノーヴィーが搭乗したデュアルフェイスとカラーリングを含めて全く同じである(エンブレムのみ左右が反転されている)。
NXのジノーヴィーより動きはいいものの、姑息な策を巡らすなど、ジノーヴィーのそれとは大きく異なる言動(自分が不利になったときの「管制室ちゃんと援護しろよっ!!」などのセリフ)が目立つことから、彼とは別人である可能性が高い。名前のモリ・カドル、ACネームのピンチベックはそれぞれ「Mollycoddle:女々しい男、弱虫」、「Pinchbeck:偽の、偽物の」という意味。
トロット・S・スパー
アライアンス戦術部隊指揮官補佐。NXにも登場しており、搭乗機体は四脚の「バリオス・クサントス」。
エヴァンジェに心酔し、忠誠を誓っている。
ジャウザー
アライアンスの正義を妄信し、忠実に戦う若手レイヴン。エド・ワイズ曰く実戦経験は少ないものの、才能でそれを補っている。LR本編の以前に、バーテックスのレイヴンを多数撃破している模様。また、本作のキャラでは珍しく敬語を使用する(アーマード・コアシリーズを通してもレイヴンが敬語を使用するのは珍しい。SLでエクレールという女性レイヴンがメールで敬語を使っていたが、ミッション中は普通の同輩口調であった)。
そのキャラクターから、古参兵である烏大老と比較されることが多い。搭乗機体は中量二脚の「ヘブンズレイ」。
ゴールディ・ゴードン
戦術部隊所属のレイヴン。NXにも登場しているが、レイヴンになった理由及びアライアンスに与する理由は金を稼ぐためであり、エド・ワイズをして「清々しい俗物」と言わしめた。搭乗機体は、重量二脚の「レイジングトレントIV」(I~IIIはNXに登場する)。

その他 編集

ジナイーダ (声:浅野まゆみ
「ゼウスの後裔」の意を持つ、どの組織にも属さない孤高の女性レイヴン。特攻兵器襲来後に力をつけ台頭してきた。搭乗する機体は中量2脚型ACのファシネイター(誘惑する者)。
「産業区侵入者排除」のミッションにて、護衛する筈だった部隊が彼女の到着前に全滅しており、それを行ったプレイヤーを撃破すべく執念を燃やす。その一方でレイヴンという存在そのものの意義を問うシーンも見られた。
「ジナイーダ」という名前は「ジノーヴィー」「アグラーヤ」と同様にロシア系の名称であるため、この2人と何らかの関係があるのではないかと言われていたが、実際には、関係があったのかどうかはわかっていない。
また、ジノーヴィー(NXのトップランカー)の機体と瓜二つである“ピンチベック”を駆るモリ・カドルを追っているという理由も、(クレストとの癒着が発覚するまでは)レイヴンの理想形として憧れていたジノーヴィの機体、さらにはレイヴンとしての象徴であるエンブレムまで模倣し、あたかも自分が強者になったかのように振舞う彼に対して、同じレイヴンとして激しい憤りを覚えたかららしい。
ウォーンタン・バスカー (声:松本大
策士を気取る独立系レイヴン。本編に深く関わるというわけでもなく、陰は薄い。搭乗機体はフロート型の「クライストチャーチ」
VOLA-VOLANT
ウォーンタン・バスカーと行動を共にするレイヴン。余談だが、モリ・カドルと同じ声である。搭乗機体は軽量逆関節の「サドゥンドロップ」
ムーム
武装勢力を率いる女性レイヴン。気が強い自信家であり、自ら最前線に立つことも多い。しかし決してその技量は優れているというわけでもなく、運だけで生き残ってきたという噂も流れている。
サポート役のガルムのことを信頼していたようである。搭乗機体は軽量二脚の「METIS」。珍しい射突型ブレード搭載機体である。
ケルベロス=ガルム
ムームのサポート役を務めるレイヴン。過去にあらゆる罪で投獄された経験を持ち、レイヴンとして活動していた期間のほうが短いとも言われている。
エド・ワイズに言わせれば「狂犬」の名は過去のものであり、すでに牙は抜かれているとのこと。搭乗機体は重量二脚の「ニフルヘイム」。
ズベン.L.ゲヌビ
武装勢力を率いるレイヴン。搭乗機体は軽量逆関節「サウスネイル」。目的のためには手段を選ばず、主人公に偽の依頼を出して罠に嵌めようとする。ただし、作中においてはリム・ファイアーのかませ犬として描かれている。

因みに、彼が偽の依頼を出した際、その任務を受けないと、リム・ファイアーに殺される。

その言動の小者振りから、モリ・カドルと並び本作におけるネタキャラとしての地位を確立している。
リム・ファイアー (声:武村大)
NXにも登場したレイヴン。4脚AC"バレットライフ"を駆る。
NXにおいて父親(ピン・ファイアー)をレイヴン(NXの主人公)に殺されたため、自身もレイヴンでありながらレイヴンそのものの存在を憎んでいる。そのため、助けを求めたズベンを見殺しにするというシーンも見られた。
ちなみにライウンと彼の声を担当した武村大は、本作のディレクターである。
グリーン・ホーン (声:野島裕史
小規模ながら独自の武装勢力を率いるレイヴン。アライアンスとバーテックスの争いを利用し、自勢力の拡大を図っているが、決して実力のあるレイヴンではない。搭乗機体はホバータンク型の「ホットスパー」。
ファントム (声:樫井笙人
かつてアークから離反したレイヴン。特に主義主張を持たず、即物的利益のために戦う。搭乗機体はホバータンク型の「ストレイタス」。
尚、NXの攻略本では名前だけ乗っていた。

登場組織 編集

アライアンス
特攻兵器の襲来によって、疲弊した企業群が合併して作り上げた新たなる統治機構。戦力として、傘下のレイヴンや旧企業軍で構成される戦術部隊を擁するが、本部の意向に沿わぬ独断専行が目立つ有様。また独自の動きをとる旧企業の一派も存在し、バーテックスとの勢力争いは予断を許さぬ状況にある。しかしながら主に歴戦の傭兵達で構成されたバーテックスに遅れを取る部分も多く見受けられる。
バーテックス
かつてレイヴンズアークの主宰の一人でもあったジャック・Oが創設した武装組織。彼の卓抜した政治力とカリスマ性によって、瞬く間にアライアンスと世界を二分する程に成長した。特攻兵器の襲来を生き延びた強豪レイヴンや、企業支配に反対する武装勢力で構成される。企業支配からの脱却と、レイヴンによる新たなる秩序の構築を標榜するが、ジャック・Oの真意はまったく別のところにあった。

用語 編集

パルヴァライザー
"粉砕するもの"と名付けられたインターネサインを守護する旧世代の兵器。戦闘で得られたデータを蓄積し無限に再生・進化を繰り返す(正確にはインターネサインから生産される)能力を持つ。
作中では主に脚部の形状が登場するたびに変化し、タンク脚型、4脚型、2脚型、フロート脚型、飛行型などのバリエーションが登場している。
特攻兵器
数ヶ月前(NXラスト時)に世界を壊滅寸前に追いやった旧世代の兵器。雲霞の如く大量に飛来し無差別な自爆攻撃を繰り返す。
NXに登場した際はUNKNOWN扱いであり、蝗という通称があった。このため本作でもこの通称を用いるファンは少なからずいる。
インターネサイン
サークシティの地下空間に存在する旧世代の巨大施設。パルヴァライザーから得た戦闘データを元に、新たな戦闘スタイルを構築させ、特攻兵器を無尽蔵に製造する機能を持つ。
ドミナント
かつて一人の科学者によって提唱された"先天的な戦闘適応者"。眉唾な理論として忘れ去られていたが、ジャック・Oは自身の目的を果たす鍵としてこれを探している。また、エヴァンジェはドミナントを自称している。

余談 編集

フジテレビ系で2006年10月28日に放送されたドラマ『弁護士 灰島秀樹』において、登場人物の灰島秀樹(八嶋智人)と速水龍人(長井秀和)が本作をプレイしているシーンがある。

関連項目 編集

外部リンク 編集

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